騰雲計画_1

先日、詳細が明かされてないまま打ち上げられた中国初のスペースプレーンに関して、先日着陸したと中国政府が伝えました。このスペースプレーンについては形状やサイズなどの情報は一切なく、極秘のスペースプレーンとなっています。写真は騰雲計画のCGモデル

韓国メディアニューシスによると、今月4日酒泉衛星発射センターから長征2号Fロケットを用いて打ち上げられた中国初のスペースプレーンに関して、2日間地球を周回し6日に着陸したと中国政府が正式に発表したと報じています。

国営の新華社通信によると、この再使用型宇宙往還機いわゆるスペースプレーンは計画通りに着陸したといい、合わせて「今回の飛行は再使用可能な宇宙船のための、中国の研究に重要なブレークスルーとなった」とし「より便利でより安価な方法で宇宙に到達することができる可能性が開いた」と報じました。

このスペースプレーンは中国側は平和目的の機体だとしているものの、機体サイズや形状、スペックなども一切明かされておらず、詳細はほとんど公開されていません。

また打ち上げに発表されていた内容としては、中国が一般的に有人ミッションで行う高度350kmの地球低軌道にスペースプレーンが投入されたと発表していました。また2日間という飛行については、初号機の初飛行ということでまずは再使用技術の検証試験、つまり打ち上げから宇宙空間の飛行、着陸、回収、整備・点検そして再打ち上げの一連の流れを確認するために行われたとされています。



中国では2017年に再使用型宇宙往還機のスケールモデルを中国航天科技集団公司第一研究院が発表しており、当時「国内の関連機関と共に再使用可能ロケットを共同開発しており、2020年頃の初打ち上げを予定している」としていました。したがって、予想ではこの機体が従来のロケットを用いて打ち上げられた可能性が指摘されています。



これは騰雲計画などともいわれているのですが、今回打ち上げたスペースプレーンは打ち上げたロケットの構造を見てもかなり小さいため、過去に爆撃機に搭載されて試験されていた初期段階の小型モデル『神竜』の発展型となっている可能性も考えられます。

▼爆撃機に搭載された神竜試験機
神竜宇宙船_2