MiG-31 F-16

ここ最近騒がしくなっているのは北海、バルト海周辺です。主にロシア軍の動きが活発になっているためなのですが、先日ロシアの戦闘機が意図的な挑発を行ったノルウェー空軍により映像が撮影されました。

今月2日、ノルウェーが定めた防空識別圏に進入したロシア空軍のMiG-31戦闘機に対しスクランブル発進を行ったノルウェー空軍機は、ロシア空軍の戦闘機から意図的とも思えるニアミスを受けたとしその映像を公開しました。

Flight fright: Russian MiG-31 jet pulls midair maneuver on Norwegian F-16 (VIDEO) — RT News

ノルウェー空軍によるとMiG-31戦闘機に対しF-16を緊急発進し迎撃体勢をとったものの、両機が接近する途中でMiG-31がF-16の前方を遮るかのように異常接近してきたというものです(MiG-31はF-16の右後方から前方に進入してきたとのこと)。この時、両機は18~20mほどしか離れておらずF-16側が緊急回避行動を取ったことで墜落、及び衝突を避けることができたとしています。



ノルウェー空軍は今回の異常接近についてMiG-31の行動が意図的なのかは判らないとしているものの、今後もロシア軍が敵対的な行動が一層強まる可能性があるとし警戒にあたるとしています。 ノルウェー空軍は今年に入ってからロシア軍機に対し42回のスクランブル発進を行っているとのことです。

MiG-31

MiG-31

MiG-31は1975年9月に初飛行した旧ソ連の戦闘機。ソ連としては、最初の第4世代戦闘機でこれまで改良型を含め500機以上が生産されています。特徴としては最高速度でマッハ2.83 (3,000km/h)で飛行できることです。一方で機体が大きく機動性が悪いことから世界最大の旋回半径をもつ戦闘機とも呼ばれているそうです。