新型コロナウイルス_1

全世界に蔓延した新型コロナウイルス。その発生源とされる中国出身でアメリカで活動しているという学者が、アメリカとの死者数を比較し「中国の死者数は誰も死んでいないのと同じだ」などと発言し批判が寄せられていると報じられています。

中国の複数メディアによると、中国の軍事学者『李毅』という人物が今月16日、広東省深セン市で開かれた映画のイベントに出演した際、中国では新型コロナウイルスで4,000人が死亡したことに関して米国での22万人が死亡したことと比較すると「誰も死亡しなかったことを意味する」などと主張し冷血で非人道的だと批判が集まっていると報じています。

中國染疫死4000人 武統學者李毅:等於沒人死 | 全球疫情大流行 | 要聞 | 聯合新聞網

これは先月10月16日に撮影されたたもので、最近そのスピーチビデオが公開されていたもので大衆の抗議を引き起こしたと記載されています。

大陸學者李毅

記事によると李毅のスピーチは笑顔で「新型コロナウイルスはヨーロッパとアメリカにとって最も不利なものであり北朝鮮と中国にとっては最も有利になった。それで私たちは4000人が死にましたよね?この4000人はアメリカの22万人の死者数に比べて、誰も死んでいないのと同じですよね?」などと意味不明なことを主張していたといいます。

また「世界経済は今や中国の繁栄であり中国が米国を追い抜く時期が早まっている」と笑顔で語ったと記載。「2027年には実現するだろ。米国は生き残れない」「中国を統合しているのは米国ではない。私たちは米国に生き残ることを強制しした」という趣旨の主張を続けたとのこと。

つまり、今回の新型コロナウイルスが欧米では大打撃を与えたものの中国ではそこまで酷いものではなくむしろ新型コロナウイルスが世界に拡散することで中国がアメリカを超える時期が早まったという主張になります。

この発言を受けて中国のネットユーザー数千人から批判されたものの、彼自身は一切謝罪することはなかったといい、この話題は中国のニュースでも取り上げられたそうでSNS上では「言動には注意したほうがいい」とコメントを入れていたとのこと。

ちなみにこの人物はアメリカの永住権を獲ているとしています。

*抄訳したものを掲載しています