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その道を極めた職人。一般人では到底製作不可能なモノを作るなど芸術の域に達するものも多くあるのですあが、なんと8000年前の人類も今と同じように石器を用いて腕自慢をしていた可能性があると報じられています。

フランス国立センター、マックスプランク研究所およびオハイオ州立大学が行った共同調査によると、イエメンのマナイザ遺跡の発掘調査結果として約8000年前、アラビア南部に住んでいた人々は狩りなどに使用する道具としての石器ではなく、自らの石器製造技術を披露ため複雑デザインの武器を作っていた可能性が高いという新しい研究が報告されていると報じています。

In ancient Arabia, some tools were created to show off skills

記事によると、発見されたのは尖頭器と呼ばれる木の枝の先につけるなどして槍のような道具だったのですが、この尖頭器には枝に取り付けやすくするための工夫がされていました。これを専門用語では『フルーティング』と呼ばれているもので、根本に突起や凹みが入れられている特徴があります。

▼発見された石器
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しかし今回アラビアの遺跡で発掘されたそれは一般的なフルーティングとは異なっていたとのこと。なんとアラビアの尖頭器には本来の目的である木に固定するためのフルーティングではなく全く無関係なところにも施されていたことがわかったとのこと。

具体的には尖頭器の先端部分など入れることが難しい薄いところにも施されていたと説明しています。これがどのくらい難しい技術なのか。記事では尖頭器をつくている石器づくりの専門家に同じようなものを作って欲しいと依頼したところ、石器が割れてしまうなど何百回も失敗。結果的につくることは出来なかったようです。

▼発見された石器
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アラビアで発見された尖頭器は複数あるといい、当然狩りには適さないデザインだと考えられており、当時の石器職人らが自らの石器づくりの腕を自慢したいがためこのようなものを作っていたのではないかと推測されています。
またこのような石器を見せびらかせることで当時石器づくり職人のなかで評価を得る以外も、社会的な地位を高めることにもつながっていたと考えられます。
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