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犬をはじめ過去様々な動物を兵器として利用してるのですが、その一つイルカに関して、最近北朝鮮で軍事目的と考えられるイルカの訓練が捕捉されたと報じられています。(画像は参考資料)

アメリカの軍事専門メディア米海軍研究所(USNI)が12日に報じた内容として、北朝鮮東武、黄海に面した南浦港付近で軍事的目的のためにイルカを訓練している情況が捕捉された報道しました。

USNIによると、人工衛星から撮影した写真を調査した結果、海軍基地がある南浦港に位置する造船所と石炭埠頭付近の海上でイルカを発見したと明らかにしています。これに関して、養魚場である可能性はゼロではないものの、米国やロシアでは古くから軍事目的での海洋哺乳動物を訓練してきた施設と比較した結果、イルカの可能性が高いと判断したと伝えています。

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Photo:USNI

なぜ北朝鮮が軍事的目的のためにイルカを導入しているのか。理由として考えられるのは金正恩委員長が推進している海軍の近代化作業の一環にあると主張しており、イルカは海底の機雷等を発見できるだけではなく、訓練用に発射された魚雷を探すなど、さまざまな任務を実行する能力を備えていると評価されます。 また、海軍基地の破壊を狙い侵入してくる敵の海軍潜水士を迅速に捕捉して味方に知らせる任務も可能だといわれています。

この手の生物兵器は当然北朝鮮以外でも利用されておりアメリカではカリフォルニア州サンディエゴにある海軍基地でイルカとアシカを調教しており、ロシアも北極と黒海の海軍基地でベルーガ(白イルカ)、イルカ、アザラシなど様々な海洋哺乳類動物を訓練していると伝えています。


ちなみに旧ソ連のウクライナでもイルカが用いられていたのですが、2018年5月に飼育されていたクリミア半島をロシアが強制的に併合したことでイルカはロシア側に渡ったのですが、結局イルカはロシア人の言うことを聞かず死亡したと伝えられています。このイルカは、ウクライナで特殊な笛を使い訓練されていたといいそれ以外の命令は一切聞かないよう学習されていたともいわれています。



また2019年5月にはノルウェーの海岸近くに人馴れしたベルーガ(白イルカ)が現れ、その首元にはロシアのストラップとアクションカム(GoPro)のカメラホルダーをつけていたことが明らかになっています。カメラは失われており状況からロシア側が飼育していた動物兵器ではないかと考えられています。