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海外の複数メディアによると、中国疾病予防センターで疫学首席科学者という人物が中国で最初に発生し武漢の大規模な新型コロナウイルスクラスター関して、このウイルスは海外から輸入されたものだと主張を始めたと報じられています。

香港のサウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると中国の主要な科学者の1人で中国疾病予防管理センター(CDC)の元主任疫学者で現在中国の国家衛生健康委員会高級専門家という曽光氏が「武漢は新型コロナウイルスが最初に検出された場所だったが、新型コロナウイルスが発生した場所ではない」とオンライン学会で説明したと報じています。

Coronavirus: China not the origin of the disease, top scientist says | South China Morning Post

記事によると、米国の出版社であるCellPressと北京市科学技術委員会が主催した会議の場で発言があったというもので、最近、Sars-CoV-2つまり新型コロナウイルスが中国でイタリア国内で報告されており、これは武漢で爆発的な感染拡大が広まる2019年12月よりも前だったというものです。

具体的には学術誌「Tumori Journal」で発表された研究が元になっており、イタリアで第一波の中心となったミラノで2019年9月から2020年3月までにがん治験に参加した約1000人の血液サンプルを調べたもので、その結果11%を超えるサンプルから新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に特異的な抗体ができていたことがわかったというものです。この抗体は2019年9月に採取した血液サンプルからも14%という高い数値で検出されていたとしています。

その上で、曽光氏はイタリアの研究結果を引用し「おかげで、世界初の新型コロナウイルスを発見することができた」などと主張。彼の主張が正しいとしてなぜ中国で新型コロナウイルスが最初に報告されたのかについては「中国は2003年のSARS発生後、未知の肺炎を報告する世界をリードする監視システムを構築したことで特定することができた」などと自画自賛するようなことを説明していたといいます。


中国は世界的に新型コロナウイルスで多数の被害者や経済的な損失が出ていること、更にその中国が拡散が始まった初期に事態を隠蔽していたことで、現在の世界的な拡散を防ぐ機会を逃したということに批判が集まっていました。
しかし、最近になり中国は冷凍食品から新型コロナウイルスが見つかり、それを扱う従業員が冷凍食品から新型コロナウイルスに感染したなどと主張。これをもって新型コロナウイルスが外国から中国に輸入され武漢でたまたま拡散しただけだなどと世論誘導を始めています。



仮にイタリアなど海外でこのような事例が多数見つかっていたとするならば、その海外ではなぜ誰一人として医者が見抜くことができなかったのかという疑問があります。

いずれにしても新型コロナウイルスがどこで発生したのかは厳密に特定することは難しいと考えられ、中国としては武漢が発生源となったという歴史を残すことに関して少しでも異論がでるように躍起になっていることはほぼ間違いないと考えられます。
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