image_132

一般人も安定して飛行させることができる小型のドローン。このドローンについては既に爆弾を搭載するなどして武装したドローンが飛び回るなど戦場を変える兵器になりつつあります。これに関して現時点で非効率な兵器が使用される米軍は低コストのミサイル開発が続けられていると報じられています。

THE DRIVEによると、アメリカ陸軍戦闘能力開発司令部(CCDC)は今月9日ツイッターで直訳で『低コスト拡張範囲防空(LOWER-AD)』という開発計画における低コストの地対空ミサイルの発射試験を行っている様子を発表しました。

記事によると、公開されたミサイルについてはどこのメーカーが開発したものかは明らかになっておらず、見た目的には空対空ミサイル AIM-120アムラームの派生型である『ペリグリン』という小型空対空ミサイルに似ているもののよくわからないとしています。

またミサイルには上に黄色い印、その下に茶色の印が見られるのですが、これは通常は高爆発性弾頭とロケットモーターの位置を示すものだとしています。したがって、このテストでは実際にターゲットに対して攻撃能力のあるミサイルを用いた試験が行われたことを示唆していると主張しています。

LOWER-ADで求められている性能としては射程が25km以上飛行し、固定翼および回転翼(通常の戦闘機からヘリコプター)、大型ロケット砲、ドローン、巡航ミサイルに対しての攻撃能力を求めています。そして一発あたりの運用コストは15万ドル、約1600万円未満で行うことが求められているとのこと。
ちなみに現在運用されている地対空ミサイル『パイロット』における一発あたりの費用は388ドル(約4億円)とされているのですが、これは運用しているミサイルごとに単価が異なるので正しいものかは不明です。(ちなみに日本で運用されているものは2億円程度となっています)



今後、戦場では爆弾を搭載したドローン以外も安価な手段を用いた攻撃が多く行われると考えられており、効果な戦車や装甲車に被害がでることも予想されるため安価な迎撃ミサイルというのは戦場では必須となると考えられます。

The Drive