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新型コロナの流行により日本国内では消毒用のアルコールが不足しお酒に使われるアルコールが用いられるなど様々な工夫がされたのですが、ロシアでは消毒用のアルコールを飲み7人が死亡するなどの事故があったと報じられています。

AFPによると、ロシアの極東に位置するサハ共和国で新型コロナウイルスの消毒用として市販されている手の消毒用アルコールを飲むなどして今月23日までに7人が死亡、2人が昏睡状態に陥っていると報じています。

記事によると、捜査当局による発表としてサハ共和国のトムトルという村で9人が激しい嘔吐などの症状を訴えてたといい、症状が出た人はいずれもお店で購入した手指消毒用の消毒液を薄めるなどして飲んでいたとしています。

当局によると、何を飲んだのか調査したところラベルすら張られていない5リットルという巨大容器の中に消毒液が入っていたといい、その成分を分析した結果、人体に極めて有害である工業用アルコール、つまりメタノールが入っているものが7割の家庭でみつかったとのこと。

この9人については3人が現場で死亡。残りの6人は空輸で搬送されたものの病院で4人が死亡しているとのこと。この事件発生後、当局は消毒液アルコールなどとメタノールを入れた消毒液の販売を禁止しているとのこと。ロシアでは田舎など貧困地域ではアルコール入りの液体を酒代わりにのむことが続いておりこれまでも様々な被害が発生しています。



ちなみにロシアでは最も消費量が増える2010年の新年にウォッカの最低小売価格を2倍に引き上げたことで値上げで酒を買えくなった人がアルコール入りの入浴剤を飲む人が出始め、年間1万3000人以上が死亡していると報じられていたことがあります。



また2016年にもアルコールの入った化粧品(スキンローション)など幾つかの製品に関して薄めて飲むという行為が確認されており、成分がメタノールや場合によっては不凍液が含まれていることが確認され48人が死亡する出来事が発生しています。

メタノール(メチルアルコール)は人体に有害で成人であれば8~20gで失明、30~50gの摂取で死亡する恐れがあります。