
韓国と北朝鮮の国境沿いに設けられている監視網。これは北朝鮮からの侵入者を防ぐことを主な目的としているのですが、設置から8年あまり経った現在、故障や誤動作が多発していると報じられています。
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記事によるとこの監視網は北朝鮮との国境沿い設置されたもので、2012年に発生したノック亡命事件の際に整備されたものだといいます。ノック亡命事件とは北朝鮮の兵士が韓国側に亡命するため鉄条網を乗り越え侵入したものの韓国軍の部隊敷地内に入り宿所や哨戒所のドアをノックして亡命の意志を伝えるまで誰も気が付かなかったというものです。
二度とこのような事態が発生しないよう去年までに2400億ウォン程度が投入(約226億円)が投じられたものの、またも今回北朝鮮人の侵入を許してしまったことで問題視されています。
韓国政府側は他の監視網で補足したためこの全体的には失敗したものではないと主張しているものの主力の監視システムが働かなかった理由はどこにあるのでしょうか。
国防部長官によると「監視装置は壊れてはない」と主張しており「警報が鳴らなかったのは別の問題が少しあったためだ」と説明しています。記事によると設計上この監視システムは一定以上の重量が検出された場合に警報がなるプログラムになっているものの、これまで野生動物や台風などで警報がなることがあったとのこと。その度に兵士を現場に派遣されることがあり、センサーの感度を弱く設定している場合があると説明されています。
当該システムの過去2年間で設置されたセンサーなどが故障したのは60件あったといい、今年は大雨もあり鉄柵が倒れるなどして故障の件数も増加したとのこと。
KBS