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太陽系を公転する岩石惑星の多くには隕石が落下した時に形成されたクレーターを発見できます。地球上では侵食が発生するためそれほど多く残されてはないのですが、今回は火星からちょっと面白いクレーターをいくつか紹介していきます。

かつて地球のように広大な海を湛えていたといわれている火星。現在は水は姿を消し薄い大気と乾燥した大地が広がっています。そのため地球のように侵食や風化が遅く現在も多くのクレーターを目にすることができます。

アリマクレーター

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最初に紹介するのは大きさもほぼ同じ双子のクレーター『アリマクレーター』です。直径はそれぞれ50kmあるのですが、アリマクレーターと呼ばれているのは一枚目の画像では右側、2枚目の写真では上のクレーターでもう一つには名前がつけられていません。写真は2013年1月欧州宇宙機関が運用する探査機マーズエクスプレスにより撮影されました。(参考)

デュアルクレーター

2005年5月NASAのマーズオデッセイオービターにより撮影されたクレーターです。2つのクレーターが同時に落下しこのような痕跡が残されました。これは別々の隕石が落下したのではなく、一つに隕石が火星の上空で2つに割れ同じタイミングで落下したものと考えられています。クレーターの上下には火星の土が放出されており13kmほど伸びています。

オルクス・パテラ

2005年マーズエクスプレスにより撮影されたクレーター『オルクス・パテラ』。クレーターといえば円形をしているもののこのクレーターは長さ380km幅140kmという楕円形をしている特徴があります。どのように形成されたのかは明らかになっていないものの、極めて浅い角度で隕石が衝突した説、火山や地殻変動で変形した説などがあるもののはっきりしたことは分かっていません。

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2011年11月マーズ・リコネッサンス・オービターにより撮影されたクレーター。直径約3.7kmというクレーターの一部が変形しているという珍しい形をしています。実はこの変形はクレーター内部に溜まった水が3kmほどにわたり流出し川のような痕跡を残したものです。

3重クレーター

2020年8月、マーズエクスプレスにより撮影された3重クレーター。直径は45km、34km、28kmあります。どのように形成されたのかは明らかになっていないものの、衝突前に3つに別れた小惑星が一定の時間差で相次いで衝突したと予想されています。また形成されたのは今から約40億年前と考えられています。
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