ビタミンD不足

バターやチーズ、卵黄、またサケやサバなどに多くく含まれるビタミンD。また日光浴をすることで体内でビタミンDが作られると言われていますが、シアトルこども病院が行った研究では妊婦のビタミンD摂取量が多いほど産まれてくる子供の知能が高い傾向があることが示されたとする論文を発表しました。

Neuroscience NewsによるとJournal of Nutritionという1928年に設立された科学ジャーナルに掲載された論文として、妊娠中の母親のビタミンDレベルが子供のIQと関連していることが示され、妊娠中のビタミンDレベルが高いと子供のIQスコアが高くなる可能性があることが示唆されました。またこの研究では、黒人妊婦の間でビタミンDレベルが低いことが確認されているとのこと。

Vitamin D Levels During Pregnancy Linked With Child IQ - Neuroscience News

研究科学者の筆頭著者である研究者Melissa Melough氏によると、ビタミンD欠乏症は一般の人々および妊婦の間でよくあることだと述べていますが、黒人女性はより大きなリスクに晒されているとしています。この研究がでは医療提供者が有色の女性におけるビタミンD欠乏症のリスクが特に高いという格差に対処するために役立つことを望んでいると述べています。

Melough氏によると米国の黒人妊婦の80%がビタミンDを欠乏している可能性がると指摘しています。研究に参加した女性のうち、実に母親の約46%が妊娠中にビタミンDが欠乏しており白人女性と比較して黒人女性の間で低かったとしています。


Melough氏と彼女の共著者は2006年から調査に参加する妊婦を募集し、子供の健康と発達に関する情報を経時的に収集しました。結果、IQに関連する他のいくつかの要因を調整したうえで、妊娠中により高いビタミンDレベルであった妊婦は4〜6歳の子供における高いIQと関連していたことがしめされました。このような観察研究では原因を証明することはできませんが、重要な意味を持っていると信じておりさらなる研究が必要です。

問題は、一般人でも欠乏していることが多いとされるビタミンDをどのように効率的に摂取するのかです。Melough氏は「ビタミンD欠乏症はかなり蔓延しています」と話しており、「食事から十分なビタミンDを摂取するのは難しい場合があり、日光に肌を晒しても埋め合わせができるわけではないためサプリメントを摂取することをお勧めします」と話しています。

記事によるとビタミンDの推奨される1日摂取量は600国際単位(IU)です。しかし、アメリカ人は平均的な食事では200IU未満しか摂取することができません。残りの400IUを日光への曝露やサプリメントでそのギャップを埋めていなければ多くの人が不足するだろうと話しています。
高レベルのビタミンDを含む食品には、脂肪の多い魚、卵、牛乳や朝食用シリアルなどの栄養強化食品が含まれます。しかし、研究者はビタミンDは私たちの普段の食事から推奨される量を得るのが最も難しい栄養素の1つだと主張しています。

研究者によると「私は、ビタミンD欠乏が一般的な問題であり子供の発達に影響を与える可能性があることを人々に知ってもらいたい」と話しています。また「健康的な食事をしていても、ビタミンD欠乏症が発生する可能性があります。時にはその原因が私たちの日常生活や肌の色素沈着、私たちが制御できない他の要因に関連しています」と話しており、妊婦以外も普段からビタミンD欠乏に注意するよう促しています。

また記事ではビタミンDがマグロに多く含まれると紹介もされているのですがマグロには水銀が多く含まれており、特に妊娠中に大量に口にすることは注意が必要です。またビタミンD以外にも必要な栄養素が多くあり偏った食生活を続けないようにすることが重要です。

参考:これからママになるあなたへ - 厚生労働省



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