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韓国メディアSBSによると様々な機能性マスクを謳うマスクがネット販売されているものの『体に良い』などとマイナスイオンを出す商品が販売されている製品を調査したところ、国内で1級発がん性物質に指定されている放射性希ガス『ラドン』を放出していたことが分かったと報じています。

SBSの独自調査によると、このマスクはオンラインショッピングで直接購入し関連の研究所に精密測定を依頼したものだといいます。その結果、計測開始直後から測定器からは尋常ではない警告音を発していたとのこと。環境保健研究所長によると「警報音の感覚が短いのはそれだけ濃度(放射線)が高い意味だ」と説明しています。

[단독] '항균 음이온' 마스크 측정해보니 방사선 '라돈' | SBS 뉴스



記事によると今回測定されたのは放射性希ガス『ラドン』のみで線量は1700ベクレルを超えていたといいます。韓国では室内におけるラドンの勧告水準が148ベクレル以下としており、非常に高い数値だと説明しています。

境保健研究所長によると2年前に問題となったラドンベッド事件でベッドのマットレスから測定された数値と似た数値だったと説明しています。また専門からはマスクは呼吸器と接しており内部被ばくの可能性がありマットレスよりも更に危険かもしれないと主張しています。

ネット上ではラドンを吐き出すマスクがインターネットで容易に購入可能な状態であるものの、取り締まる主務部署である原子力安全委員会は過去に摘発したり処罰したケースは2019年の法改正以後一件も無いといいます。

原案委の説明によるとマイナスイオン効果を謳い広告を出す製品を多数モニタリングしており広告中断など措置を継続していると明らかにしました。(韓国ではマイナスイオン効果などと謳いラドンを放出する製品が多く市販されていたため)



韓国では2018年に主に海外から輸入されていたベッドのマットレスにモナザイトと呼ばれる鉱物が入れられ、天然の放射性希ガス『ラドン』を放出していたことで販売された全ての製品を回収するという騒動がありました。これを受けて韓国内では2019年に国内で販売される製品に関してマイナスイオン効果を謳うことや生活用品に放射性物質を入れることが全面的に禁止されました。

韓国の原子力安全技術院生活放射線安全センター長は「マイナスイオンについては科学的に健康への影響が証明されておらず、これらに類する疑似科学が無くなることを望んでいます」と当時説明しています。このような効能や放射性物質を入れた製品を販売した者は最大で3年の懲役の罰則となっています。