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中国の飛躍的な軍拡については未知数な部分も多いのですが、一方でその中国ではゲノム編集技術という、DNAをダイレクトに操作するという方法を用いて兵士に対して人間を超えた能力を付与しようしているなどとアメリカが主張していると報じられています。

アメリカ合衆国連邦政府における情報機関を統する国家情報の長官ジョン・ラトクリフ氏の公式発言として、中国はCRISPR技術(ゲノム編集)を使用して、兵士をスーパーソルジャーにDNAハックしようとしていると述べたと報じられています。

US Official Claims China Is Testing Biologically Enhanced Supersoldiers

ゲノム編集とは生物の進化など偶然にDNA配列が代わり何らかの能力を身に着けた現代の様々な生物とは異なり、人工的に任意のDNAをカット&ペーストすることで遺伝子配列を意図的に変更するというものです。具体的にはヒトゲノムを構成する32億文字の中から必要な文字列を1つだけ取り出し他の文字列に切り貼りすることも可能だとされています。
これにより例えばゲノム編集が行われた魚ではより筋肉質のものが産まれ1匹あたりの身の量が多くなったり、薬や虫に強い植物なども誕生させることができます。

さて、中国がゲノム編集を使用しているのでないかという疑惑についてラトクリフ氏は「米国の諜報機関は中国は生物学的に強化された能力を持つ兵士(スーパーソルジャー)を開発するために、人民解放軍の兵士に人体実験を行ったことさえ示している」とし、「北京の権力の追求には倫理的な境界がない」と批判しています。


ただ、そのような情報はいったい何を根拠に主張しているのか長官ラトクリフ、CIA、中国政府、に問い合わせたものの記事では「詳細要求に応じなかった」と説明しています。ただ、米軍においてはあくまで一般人が知る上でゲノム編集を介して超大国を作ろうとはしていないものの独自のスーパーソルジャー研究はたくさん行っていると説明しています。

「ゲノム編集を活用して未来の戦場で人間の能力を高める可能性は現時点では架空の可能性に過ぎませんが中国の軍事研究者がその可能性を探求し始めている兆候があります」と中国の専門家である学者、エルザ・カニア氏も主張しているとのことです。また中国に関してはゲノム編集を軍事面に応用していると指摘する研究はいくつか報告されているとのこと。

ゲノム編集については人や動物固有の病気を治すことができたり穀物の生産量を向上させることができるなど費用対効果が高いとされています。一方で軍事面でも生物兵器等に応用することができるためゲノム編集の発達に伴い軍事による利用は懸念する指摘もあります。
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