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私達に最も身近な野鳥、スズメ。日本では一般的なスズメとは異なり森で暮らす事が多いニュウナイスズメに関して多く生息している中国ではヨモギの葉をつみとり巣作りに利用していることが確認されており、その理由はヨモギの成分にあるのではないかと考えられています。

サイエンス系のニュースサイトScienceAlertによると、海南師範大学が行った中国国内に生息するニュウナイスズメ(Passer cinnamomeus)が中国で毎年行われる龍船節という行事に際に、民家の外に飾るヨモギの葉を集め巣材として利用していたことがわかったと論文を発表しました。

It's Not Just Humans. Sparrows Have Been Seen Using Preventative Medicine

このニュウナイスズメの行動に関して、このヨモギの葉には植物化学物質が含まれており、寄生虫による被害を減らし結果的に子孫を増やすことができているのではないかと考えられています。

研究では48セット、合計96個のスズメの巣を観察し片方は竹の葉、もう片方はヨモギの葉をそれぞれ5g入れどのような反応を見せるか調査を行いました。またそれぞれの巣に対して毎日葉を使いする巣、追加しない巣で研究を行い、スズメが個別に持ち込む葉の量も調べました。
結果、中国のニュウナイスズメは特にヨモギの葉を好んで集める傾向があることが分かり、より積極的にヨモギの葉を集めていたことがわかったとしています。

スズメは嗅覚を手がかりにヨモギの葉を集めているといい、ヨモギの葉を含むスズメのスはヨモギの葉が無い巣よりも外部寄生虫の数が少ないこともわかったとのこと。またヨモギの葉があることで無い場合に比べ子スズメの体重が重い傾向があるといい、子供の成長にも役立っていると説明しています。

タバコで虫除けをする鳥

記載内容は以上なのですが、実は過去にも同様の寄生虫避けとして私達人間が使用するあるものを巣に持ち帰っているスズメというのが知られています。これはタバコで2012年にイギリスの専門誌に掲載された論文で明らかになりました。
この研究チームはメキシコ大学内に作られたスズメの巣を調査したところ、1つの巣あたり平均して約10本、最大で48本分も吸い殻を拾って巣材にしていたことが明らかになっています。そしてこれまでの研究からタバコの吸い殻を多く使っている巣ほど寄生虫が少ないことがわかっています。

タバコに関しては様々な化学薬品が含まれており野鳥に対しても有害性が指摘されているところであり、タバコの吸い殻の扱いについてはまずは人間のマナーが求められるところです。
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