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海外のニュースサイトによると、今月4日ロシアで運用されているイリューシンIl-80という大統領が乗り込み軍に命令を下すことができる空中指揮機に何者かが盗みに入り機材が盗まれるという前代未聞の出来事が発生したと報じられています。

Airliveによると、事件があったのは核戦争などによって、地上での指揮が取れない際にロシア連邦大統領や軍事指導者が搭乗し軍を指揮出来るように設計されたIl-80(イリューシン80)という機体で、整備作業が行われていたという2020年12月4日に何者かが盗みに入り、多くの機材が盗まれたとしています。

記事によると記載内容が正しいのかは定かではないものの、盗まれた機材は合計で39台の電子機器としており、予想では犯人は貨物ハッチから侵入したと考えられています。

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地元警察によると、被害があった機体はロシアのタガンログ市にある飛行場に駐機されていたものだといい推定被害額は100万ルーブル(140万円以上)と説明している以外、具体的に何が盗まれたのかまでは詳細は明らかにしていないとのこと。

ロシアの軍事専門家によると搭載している機材の一部には金やプラチナなどの貴金属を用いて組み立てられていたため機材が盗まれたのではないかと推測しています。

この機体は開発された経緯からも軍事機密が相当含まれていると考えられています。現時点で誰が盗んだのか盗まれた機材も含め行方がわかっていないとしています。

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Il-80はIl-86旅客機をベースに改造されたロシアの空中指揮機で、核戦争など地上での指揮が取れない際にロシア連邦大統領や軍事指導者が搭乗し軍を指揮出来るように設計されています。乗員は5人。航続距離は3600km。ただし機体には空中給油を受ける装置が搭載されており、実際の飛行距離は遥かに長くなると考えられます。