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私達霊長類は成長するにごとに知能も高まっていきますが、鳥類の中でも特に頭がいいとされるカラスについては産まれてから僅か4ヶ月の時点でチンパンジーの知能を超えているという研究が報告されています。

簡単にまとめると
  • 生後4ヶ月の時点で一部の除きチンパンジーやオランウータンレベルの知性があった
  • 生後4ヶ月と16ヶ月で明確な差はみられなかった
  • 生後4ヶ月の脳はまだ未成熟
  • カラスの高い知性はカラス種同士の激しい競争に理由がある可能性
ドイツのオスナブリュック大学などの研究者によると、人の手により人工的に孵化し育てられたワタリガラスについて、4か月ごと16ヶ月まで4回、霊長類認知試験バッテリー (PCTB)を行うため8匹のカラスを飼育しました。

Young Ravens Could Have Cognitive Skills That Rival Adult Great Apes, Research Finds

今回テストでは道具の使用や空間記憶など思考スキルだけではなく社会的能力やコミニュケーションなど30あまりのテストが実施されました。

結果、過去に同じような試験を受けた100匹あまりのチンパンジーおよび32匹のオランウータンとそれぞを比較した場合、ワタリガラスの知能などは一部を除き同等レベル持っていたことがわかったとしています。

驚きなのはこの数値は生後わずか4か月の時点の話しでありこの時点でチンパンジーやオランウータンなどの大人の霊長類に匹敵し、かつ大人のカラスが持ちうる社会的およびその他の認知スキルを持っていることも発見できたといいます。ちなみに生後4ヶ月のワタリガラの脳はまだ未成熟であり完全に成長してしきっていないとしています。

では生後4ヶ月と16ヶ月のワタリガラスでスコアに差はあったのかという点については研究チームによると明確な差はなかったとしています。研究者によるとこれが想定外だったといいワタリガラスにおいては物理的な賢さ、社会的な賢さは年齢でそれほど変わるものでなかったとしています。
ただ、今回行った調査についてはたった8匹のカラスしか実験できておらずもっと多くサンプルを調査することで生後4ヶ月と16ヶ月に差が出てくる可能性があるとも補足しています。

「カラスや他種のカラスは社会生活は非常に競争が激しいといい、彼らの高い認知能力は同種を打ち負かす必要性があり形作られた可能性が高い」と研究者らは主張しています。ちなみに今回行った知能測定についてはオウムでおこなっておりこちらではカラスやチンパンジーのような高い知性を示す結果は得られなかったとしています。

*抄訳したものを掲載しています


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