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昨年5月、韓国の仁川市で発生した作業員らの誤った手順により水道水にサビが混入した問題に関して市は汚染された水が水道水の基準をクリアし飲むことができたなどと賠償の責任を認めていないと報じられています。

簡単にまとめると
  • 2019年5月末に水道市にサビ水(赤水)が混入し長期間飲料水として使えなかった
  • 被害を受けたのは推定60万人以上
  • 原因は作業員のマニュアルを無視した切り替え作業
  • 市は、濁度基準を超えておらず飲料水としてはクリアしていたと主張している
韓国メディアKBSによると、昨年仁川市で水道水にサビが混入し60万人以上が被害にあった出来事に関して法廷攻防が続いているなかで、仁川市側はこの赤水に対して当時飲料水として適合判定が出ていたとして賠償責任はないと主張を続けていると報じられています。

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この出来事は2019年5月末に発生したもので、当時ソウル市にある浄水場の定期点検のため稼働を中止したことを受け、仁川市の浄水場への水系転換が行われたものの、マニュアルでは転換作業を10時間ほど時間をかけ水量の調整を行わなければならないものの作業員らはこれを無視し、10分あまりの短時間にバルブを開放。結果、水道管内の水流が増し水道管に付着した大量のサビが剥がれ落ち水道管に流入したというものです。



明らかな人災になるのですが、これに関して仁川市の住民ら5500人が集団で市に対して損害賠償訴訟を起こしました。

では市はどのような反論をしているのでしょうか。記事では飲料水基準の濁度基準は0.5 NTUとされているものの、当時でていた水はこの基準値は超えておらず赤水水道水は飲み水として適合判定を受け飲める水だったとしています。しかし、当時の基準ではあくまで濁度基準のみの数値であり、当時設けられていなかった残留塩素、重金属などその後追加された11種類の基準で測定結果のものではないとしています。
したがって、市としては飲める水であったため一切責任はないと主張を続けているとしています。これに対して住民が側は非常識な主張に強く反発しているとのことです。

何故市は水を配ったのか

実は当時市は住民らに対して飲料水を配るなど対応をしていたことがわかっています。なぜ市は「基準を満たし安全な水」と主張している一方で当時ペットボトルの水を配ることをしていたのか。さらに当時、当月を含め前々月から翌月の4ヶ月間の水道料金を免除する対応を行っていたほか、蛇口につけるフィルターの費用も全額負担するなどの対応を行っていました。

このような対応を当時迅速に行っており、察するに今回補償を求めているのは住民というよりも水が原因でレストランなど営業ができなかった事業者と考えられます。

何れにしてもこのような対応を既に行っていることから市は飲めるような水ではなかったと当時認識していたことは間違いなく、裁判の行方については原告側の主張はある程度認められるものと考えられます。
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