Ravn X_1

最近アメリカの航空宇宙ベンチャーAevumが公開したのは人工衛星を宇宙に展開するため運用される母機です。これは空中発射型のロケットを上空まで運搬しミサイルのように発射するというものなのですが無人機としては世界最大の機体を利用しこれを行うという企業が現れました。

米アラバマ州に本社を置くAevumという宇宙ベンチャー。このベンチャー企業が最近、Ravn Xという空中発射ロケット母機となるRavn Xを公開しました。この機体は既に完成しており地上でのテストが実施されているという段階になっています。

Ravn Xのスペックは全長24m、幅18.3m、高さ5.5m、重量は約25tとなっており、Unmanned Aircraft System:UASというカテゴリでは世界最大の無人機に仕上がっているとのこと。一般的にこの手の空中発射ロケット母機はスターゲイザーをはじめ有人機となっており、無人機を配備した理由は同社によると人的コストの削減などより経済的に宇宙に物資を打ち上げるためだと説明しています。



Ravn Xは一般的な航空機用のジェット燃料を燃焼させ、最高速度925km/h、18000mまで飛行することができるとのこと。さらに一般的なロケットとは異なり上空での打ち上げになるため地上付近の気象に左右されることはほぼないので、予定通りの打ち上げを実施することができるとしています。

Ravn X

同機の運用についても最初の段階のみが再利用可能(つまり母機が再利用可能だと言う説明)で、システム全体の70%の再利用性を確保しているものの、同社は最大95%の再利用性の獲得に取り組んでいるとのこと。また母機Ravn Xは1マイルの滑走路しか必要としないため、ロケットの運用に必要不可欠なロケット発射台は必要なく、通常の滑走路だけあればいいとしています。

運用については母機は空港と上空を行き来するようなシステムになっており、この間隔は最短で3時間。母機はロケットを機体中央に搭載し上空で投下。0.5秒から1秒後にロケットエンジンを点火し宇宙に向かいます。

現在このシステムついては既にアメリカ軍と契約しているといい、その額は1000億円規模とのこと。
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