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海外メディアによると、最近外交摩擦が発生しているオーストラリアと中国に関して、中国が石炭の輸入を禁止したところ、中国各地の都市でここ数年みられない大規模な停電や電力不足が多発していると報じラ得ています。

簡単にまとめると
  • 電力不足が発生しているのは長江より南側の地域
  • 当局は工場の生産数増加や寒波が原因としている
  • 南部地域は暖房用に電力を使用している(北部は主に温水のセントラル・ヒーティング)
  • 中国の電力は火力が7割、石炭は全て輸入しておりオーストラリアは3割を占めていた
朝鮮日報によると、中国現地メディアが伝えている内容として、電力不足に陥っているのは長江より南側に位置する浙江省、湖南省、江西省にある多くの都市でここ数年見られないほどの大きな電力不足が生じているとしています。

その都市の一つ浙江省にある義烏市は世界最大の卸売場があるとされているものの、電力が不足しているため夕方には消灯しているといい電力不足に陥っているのはほぼ間違いないとしています。また市内の工場の話として電気の供給制限が行われているとしており、1日稼働しても次の3日間や休みの状態だとしています。

この電力不足の原因は何なのか。中国メディアによると国家発展改革委員会は12月17日に「工業生産が増えたことに加え、低温寒波が重なり発生した」と発表しているとのこと。中国では主に北部地域では熱水暖房(セントラル・ヒーティング)で供給しているものの、南部地域では温風器などの日本などでは一般t系な電気を利用して暖をとっているとしています。

中国政府によると11月における電力使用量は前年比9.4%増加しているとのこと。またいくつかの送電設備が故障しており他の省からの電力融通についても支障がでていると国営の新華社通信は伝えているとのこと。

ただ記事によると、今回の電力不足は「発電用石炭の不足が原因」との見方も出ているとのこと。中国における生産電力の70%を占めているのは石炭や天然ガスなどによる火力発電。中国産でも石炭は生産しているものの価格高騰する一方で質が悪いため、特に発電用の石炭については海外に依存している状況です。具体的には2019年の1年間に中国が輸入した石炭は2億6500万トンでインドネシア産が53%、オーストラリア産が28%を占めていました。

実態は明らかではないもののこのような被害を受けている地域では当然大都市も含まれており住民らはエレベーターが停止しているため地上20階まで毎回歩いて登ることを強いられているとしています。