K3

韓国軍の歩兵が扱うK2という従来の軽機関銃。これに関して有効射程の面から問題があるとして新しい軽機関銃を開発したものの重要な性能試験などを行わず承認したことで結果的にK3という現在運用している銃と同じ性能しか持ち合わさず、重量が重くなるという雑な開発を続けていた実態が明らかになりました。(写真はK3)

韓国メディア朝鮮日報によると、新しく開発した『軽機関銃2』は現在運用されているK3の実質的な後継機種として開発されたもので、K3にある問題点を改善した開発を続けていたといいます。しかし、有効射程距離に問題が発生したことから監査院の監査を受けたことが発覚。国会議員が韓国軍から受け取った資料から考えられない武器開発を行っていたことが明るみになったと報じています。

記事によると、『軽機関銃2』に関して合同参謀本部は軍への配備を事実上承認するものになると考えられる「戦闘用に適合」という判定をこの新軽機関銃に与えていたとのこと。しかし、射程800mの距離からの発砲で特定の物体を貫通しないことが発覚。この事態を受けて韓国軍は射程600mに距離に基準を変更し貫徹力の問題をクリアしていたことが分かったとのこと。

つまり武器そのものを再開発したり改良するわけではなく『軽機関銃2』をそのままで試験内容を変えクリアしたことにしたということになるのですが、これらは30年前に配備したK3と全く同じ射程で火力面も同じレベルになり実質全く意味のない開発になってしまったとのこと。さらに『軽機関銃2』はK3よりも重いというデメリットまで付いてくるという明らかな欠陥銃になりました。

なぜこのような銃が開発されたのか。記事によるとそもそも『軽機関銃2』を開発する時点で射程800mの基準が物体を貫通する能力なのか、それとも貫通することはなく命中するだけでいいのかという基準すらも曖昧でした。さらに合同参謀本部が行った『軽機関銃2』の試験も800メートルの有効射程距離からの貫通試験を行わず銃口の速度(初速)だけを測定し「戦闘用に適合」するという意味不明な判定を下していたこともわかったとのこと。

銃の貫徹力を上げるには銃弾が飛び出すときの初速を上げることも重要であるため、合同参謀本部はこの初速を調べて貫徹力を導きだしていた可能性があります。ただ、『軽機関銃2』で使用可能な弾丸に関しても既存ものと互換性があるというのではなく、弾丸の新規開発は全く行わず既存の弾丸を使う仕様になっているという理解できないものになっていました。

常識的に考えれば砲身の長さもほぼ同じで使用する弾丸が同じであれば初速も変わらないということになり貫徹力に目立った変化は生じないということになるのですが、今回開発した『軽機関銃2』についてはそれと同じ事態が発生したものと考えられます。

朝鮮日報
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