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貨物容量を用いて様々なものに改造される輸送機。その一つとして地上攻撃を可能とするガンシップになるものがあるのですが、今回はその後どうなったのかよくわからないイタリア版ガンシップMC-27Jについて紹介していきます。

これは2012年、イタリア企業AleniaAermacchiにより試作された輸送機C-27J スパルタンの改装モデルで2012年のフランクフルトモーターショーでプロトタイプが発表されていたものになります。

MC-27J最大の特徴は左側に飛び出すように搭載された大型の機関砲です。これはATK、アライアント・テックシステムズが開発したMk 44 ブッシュマスター II(GAU-23/A 30mm機関砲)という173口径の砲身を搭載したというもので、運用自体はアメリカ空軍のAC-130 ガンシップを小型化したようなものになっていました。

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これは遠隔操作により操作され、機内には貨物スペースに2つの座席が搭載され映像をみながら地上攻撃を行うというものになっています。

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MC-27Jには機関砲以外も翼に精密誘導爆弾を搭載できるような使用に仕上がっています。ちなみにアメリカ空軍にも同じようなガンシップがあるのですが、AC-130はMk 44 ブッシュマスター II以外にも105mm榴弾砲や対戦車ミサイル『ヘルファイア』、精密誘導爆弾『GBU-53/B ストームブレイカー』などを併用できるというさらに攻撃力の高いモデルになっています。

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MC-27Jは2012年の展示以降どうなったのか、簡単に調べたところ2014年にはイタリア空軍による飛行試験を実施。2020年10月に特殊作戦を支援するために実現を目指しているということで、実際の運用には至っていないそうです。また搭載されているMk 44 ブッシュマスター IIは取り外しが可能なものになっており、地上攻撃以外も偵察や監視ができるマルチミッションに対応可能だとしています。
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