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アメリカの民間企業スペースX。現在アメリカで最も多くのロケットの打ち上げを行い世界最大の打ち上げ能力のあるファルコン ヘビーを運用するなど飛び抜けた技術力と実績を誇る企業ですが、先日同社が運用する101回目となるファルコン9ロケットが打ち上げられ打ち上げ成功率も99%に達しました。

アメリカの民間企業スペースXが現在運用している主力ロケット『ファルコン9』。2010年にバージョン1となるロケットを5回打ち上げ、以降2020年12月までに101回打ち上げ続けました。ファルコン9はその後バージョン1.1を開発し15回打ち上げ、さらなる発展型としてブロック3・ブロック4を開発し36回、そして現在運用されているブロック5が45回打ち上げられています。

この間、ファルコン9は国際宇宙ステーションへ補給機を打ち上げ民間企業としては初の宇宙からの物資回収、世界初の大気圏再突入による回収に成功させているほか先日は野口宇宙飛行士ら4人を乗せたクルードラゴンを打ち上げこちらも民間企業としては初の軌道飛行に成功させています。

▼101回目の打ち上げ映像


101回のうちロケットの打ち上げに失敗したのはファルコン9バージョン1.1時代の2015年の6月に1回のみ。ファルコンシリーズでは唯一この打ち上げが失敗となりました。ただ、地上でロケットが爆発するなど打ち上げ前の爆発が1回、打ち上げたものの正確な軌道投入ができなかったことが1回あります(部分的な成功と位置づけられており表面上は打ち上げ成功にカウントされる)。地上での爆発事故に関しては打ち上げ前であるため『打ち上げ成功率』には含ふくみません。

スペースXは10年にわたり100回、年平均10回の打ち上げを実施しているものの、近年は特に月に2回以上を行っており2020年1月から12月前半までに既に24回も打ち上げています。一方でJAXAが運用するH2Aロケット及びBロケットは今年4回となっており文字通り『桁が違う』回数になっています。ちなみにファルコン9ロケットは2020年12月10日、17日、そして下旬に2回の合計4回の打ち上げを実施予定です。

ロケットの性能に関しても回収を重ね最新の技術が投入されておりファルコン9 ブロック5における地球低軌道への打ち上げ能力は22.8トンに達します。これは日本が運用する最大のロケットH2Bロケットの16トンを軽く超えています。
さらに打ち上げ費用は約6200万ドル(約64億円)となっておりH2Bロケットの約120億円と比較しても半額。つまりロケットの性能面も打ち上げコストの両方が日本のそれを超えておりこのようなロケットを月に2回以上打ち上げているという実績がある企業です。

ファルコン9ロケットについては現在運用されているブロック5を持って発展型の開発は終了となりスペースXとしては超大型ロケットとなるスターシップの運用や今後月探査計画に向けてファルコンヘビーなどの打ち上げも行っていく予定です。当面は国際宇宙ステーションへの物資および人員の輸送、衛星インターネットのスターリンク衛星の打ち上げ、そして将来的には更に大型で遠くまで物資を投入できるロケットの打ち上げも行っていくことになります。
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