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ヴァージン・グループの一つヴァージン・ギャラクティックが来年上旬にも実施しようとしている宇宙旅行ビジネスに関して、先日行われた商業宇宙旅行前の飛行試験でエンジンが正しく動作せずそのまま滑走路に着陸するトラブルがあったと報じられています。

ヴァージン・ギャラクティックによると、アメリカ時間12月12日に実施した母機ホワイトナイトツーと宇宙船スペースシップツーにパイロット2名を乗せた飛行試験に関して、母機から切り離されたスペースシップツーのエンジンが正しく燃焼することができずそのまま着陸したと発表しました。

機体については母機、宇宙船とも問題なく、安全に着陸しており乗員らに怪我なども発生しなかったものの、今後機体を再点検しすぐに再飛行試験を実施すると発表しています。

撮影された映像では母機から切り離された宇宙船スペースシップツーは1秒ほどロケットモーターを燃焼したものの直ちに停止しました。このような事故は同社としては初になると考えられます。



同社によると今回のトラブルは上空で母機から切り離されたあとスペースシップツーのロケットモーターの燃焼を開始。しかし機体に搭載されたオンボードコンピュータの接続が失われたことでエンジンの燃焼を停止したとのこと。その後、スペースシップツーは滑空しながら滑走路にもどりました。

フライトについては操縦手と副操縦手以外は乗っていなかったものの高度80km以上の飛行を行うためキャビンには飛行中のデータを集めるため様々な計器類が搭載され満載状態だったとしています。この機材についてはNASAとの契約で軌道下宇宙船内の電磁界を測定するために設計された実験や微小重力環境での塵の振る舞いを調査する実験も含まれていたとしています。

同社の商業宇宙旅行計画としては今回と次回の2回のテスト飛行を行った後、来年宇宙旅行の第一便を実施すると発表しています。今回重要な試験が失敗したことになり今後のフライトに関しては少なからず影響がでることは避けられないと考えられます。仮に今回成功した場合は次回はキャビンに4人を乗せm合計6人で打ち上げを実施するとしており、この時にトラブルが発生しなかったことが商業フライトのイメージを保つ面でも不幸中の幸いになりました。

同社は過去に試験飛行中に機体がバラバラになるという人命を失う事故を起こしており失敗は許されないという状況が続いています。