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新聞紙を広げ膝を組み、目をとじる小学生。中国のとある小学校ではお昼寝の時間を座禅の時間に変更したところ生徒から不満の声が多く寄せられたとのことです。

日本の学校と中国の学校で異なる点は数々あるのですが、その中でも日本ではみられない『お昼寝の時間』が正式に採用されています。

小学校が昼寝の代わりに座禅を強要、校長は「20年のキャリア...:レコードチャイナ

これは『午休(昼休み)』というもので低学年だけではなく高校でも行われているのですが、広東省仏山市の小学校で新学期が始まった今月9月1日から『座禅』に変更したところ早速不満の声が上がっていると報じられています。

座禅
Photo:JChere

昼寝から座禅の時間に変更したのはこの小学校の校長です。学校側は保護者に「新学期からは昼休みに座禅をさせる」「昼寝用のふとんは持ってこなくていい」と通達があったといいます。実はこの校長、座禅について20年のキャリアがあると主張しており、新学期からは校内テレビを通じて座禅の指導を始めたといいます。

▼座禅の指導をする校長
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Photo:山东新闻

昼寝から座禅に変更した理由として校長は「固い金属製のベットの上では体調を悪くする恐れがあることから、床に座らせる座禅に変更した」としており、「現在は試験的に行なっている段階」としている一方、既に自身が出演している座禅教材を作成したなどと口にしているそうです。

結果的に校長のゴリ押しにより変更されたお昼寝の時間。生徒らは「足が痛い」「耐えられない」などと不満の声が寄せられる一方、「座禅していても休むことはできる」と気にしていない子供らもいるとのことです。


ちなみに、この変更については即日中国の教育委員会の耳に入り現在は通常の昼寝の時間に戻っているとのことです。理由は保護者や生徒の意見を聞かなかったことと、校長と生徒つまり大人と子供には体力の面で差があると判断されたためのようです。

▼午休の様子
午休
Photo:山东新闻