エネルギア・ブラン

知る人ぞ知る旧ソ連の有翼宇宙往還機、いわゆるソ連版スペースシャトル「ブラン」なんですが、実はここにきて同機の再開発を検討していることが明らかになりました。

2013年9月25日、ロシア南部で開かれた武器の展示会に登場したロシアのロゴジン副首相は高度1万メートル以上を飛ぶ航空機は将来的に成層圏(10~50キロの超高高度)を飛行する可能性を指摘し、「遅かれ早かれ時代を先取りしたブランのような計画に立ち戻らざるを得ない」などとし、旅客用機体としての(ブラン)開発も視野に入れていると思われるコメントしていたことが明らかになりました。

ロゴジン副首相は宇宙・軍事分野を担当しており、今回の発言については今後活発になると思われる宇宙旅行、もしくは超高高度を飛行するというビジネスを視野に入れた開発を行うとの趣旨と考えられます。

ロシアはソユーズ宇宙船を使用した世界初の民間人を乗せた宇宙旅行を行っており、これは2009年まで続いていました。また、2008年にはロシアの株式会社スホーイ・カンパニーがSu-34という戦闘爆撃機を改造したSSBJ(SuperSonic Buisiness Jet:超音速ビジネスジェット)という乗り物を考案しています。
この機体は4機のジェットエンジンと1機のロケットエンジンから構成される機体で、複数名の人を乗せ高度50kmの成層圏から、高度100kmの一般的に宇宙と言われる高さまで飛行できるとされていました。

▼スホーイ社が発案したFanstream(SSBJ)
Fanstream_2

一方ブランについては2009年12月に当時ロシア連邦宇宙局のアナトリー・ペルミノフ長官が「ブランの復活はありえない」と発言しており、その理由として費用がかかりすぎることを挙げています。しかし、「今後、アメリカとヨーロッパだけでなく、中国やインドともパートナーシップを結び、宇宙開発を進める」とし、「国際協力によって有翼宇宙船の開発は今後も可能かもしれない」とも述べています。

何れにしてもいまさらブランの開発再開は無いと思われるんですが、スペース・プレーンやソユーズに変わる次世代の宇宙船が何らかの形で登場する可能生は高いように思われます。

参考:朝日新聞,sorae.jp
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