上海動物園

国慶節(建国記念日)で連休の中国。観光スポットには多くの人が押し寄せているんですが、またも動物園でのマナーが問題視される出来事が発生しました。

国慶節の初日である今月1日。上海動物園は多くの来園者で賑わっていたそうなですが、程度の低い人間も多く集まったそうで、園内で展示されている動物の檻の中には複数のゴミ、特にペットボトルが多く投げ込まれていたと中国の新聞晨報が伝えています。

記者によると、ライオンの展示エリア内には少なくとも70本以上のペットボトルが投げ込まれており、このとき年老いて動こうとしないライオンめがけてペットボトルを投げつける2人の参観者の姿も見かけたといいます。

上海動物園のライオン

この記事を呼んだ中国のネットユーザーからは 「投げ捨てたのはペットボトルではなく、マナーだ」「ペットボトルを投げ込んだ奴はライオンに噛み殺されればいい」 などと、いつもと同じようなコメントが寄せられていたとのことです。

必要なのは中国人を囲む檻

中国ではこれまでも展示されている動物めがけて投石やゴミを投げつけるという問題が複数回確認されています。 
今年の1月には広東省深セン市光明新区にある自然公園内のワニが死亡する事故が多発していると報じられています。これは冬眠し身動き一つしないワニを偽物だと疑った中国人がペットボトルや投石を行っているためで、園の関係者は「ワニ園の中はゴミがあふれ清掃が追いつかない」と話しています。

また同じく1月に浙江省杭州市にある動物園でライオンやアルパカやサル、トラ、キリン、小動物に至るまで中国人による被害にあっています。

2012年には湖北省武漢市の動物園で来園客が飼育されているアフリカゾウに対し投石。ゾウがその石を拾い上げ投げ返され別の来園客の頭に当たりケガをするという出来事が発生しています。ちなみに同園では、2007年2月にも同じく投げ返され人間に当たるという出来事があったとのことです。

▼杭州市の動物園で撮影
雪球を投げつけられたライオン_1

雪球を投げつけられたライオン_2

雪球を投げつける人間(中国人)

参考:Record China