空母打撃群

ロシアの軍事週刊誌に掲載されたのは近年、海洋進出を強めている中国とアメリカが戦闘行為を行った場合の想定です。

ロシア首都モスクワ拠点の軍事週刊誌「Military-Industrial Courier」によると、現在建造が進んでいる米軍のジェラルド・R・フォード級原子力空母1隻を沈没させるためには、中国海軍の最大40%を力を犠牲にしなければならないとしています。

具体的にはジェラルド・R・フォード級原子力空母を中心とする空母打撃群が中国の領海に入ったとした場合、中国海軍は対艦ミサイルを搭載した056型コルベット10隻と022型ミサイル艇40隻がこの対応にあたると予想されています。仮に米空母を沈めれば東アジアでの米海軍力の10%が失われるだろうとしています。

しかし、「実際のところ簡単に米空母を撃沈することは出来ない」と同誌は指摘しており、米海軍は開発を進めている無人戦闘機もしくは艦載型のF-35Cを使用すれば200~300海里(約370~550km)の距離から攻撃することが可能で、何れも領海内に進入することなく攻撃することが可能だとしています。

これらの分析により、Military-Industrial Courier誌は、米軍空母一隻を撃沈させるのに中国軍の実に30~40%の力が失われると推計しました。

▼米空母での無人攻撃機の離着艦テスト

ジェラルド・R・フォード級航空母艦

ジェラルド・R・フォード級航空母艦

ジェラルド・R・フォード級航空母艦は2015年竣工を予定している米海軍最新の原子力空母。全長は333m、排水量は10.1万トン(満載時)。ステルス性配慮の船体や電磁式カタパルトをはじめ、50年間燃料交換不要の原子炉2基を搭載しています。搭載機は艦載型航空機や無人攻撃機、ヘリコプターなどをあわせ75機となっています。(Wikipedia)

参考:大紀元