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米、大豆、小麦などは除き、種を食べるという文化が無い日本。反対に様々なタネを調理し食べる文化があるのは中国なのですが、なぜ他の地域では見られないほど種を食べるのでしょうか。

中国メディア「生命時報」は中国人の種を食べる文化がどの様に広まったのか、またどうして種を好むようになったのかという記事を掲載しています。

中国人が種をかじるのが好きなワケ―中国紙:レコードチャイナ

日本を含む多くの国では果実は食べるものの種を食べるという文化はそれほどありません。しかし中国ではひまわりやスイカ、かぼちゃの種であっても硬い種の皮を剥き場合によっては調理して食べるという食文化が今も続いています。

過去をみると中国では倹約の精神、つまりムダとなるものでも食べようということで種を食べていたものの現在は食文化のかなり深いところまで広まっているとしています。この文化は12世紀頃~15世紀には各地に普及しており、特に中国北部では長い冬の間に農民らが種をかじりながら会話し時間をつぶしていたとされ、これが次第に各地に広まったと考えられているそうです。

そして現在も種を食べる理由として復旦大学心理学部の教授は種は手っ取り早く食べられる上、緊張が和らぎリラックスする効果があると指摘しています。例えば来客者に種を出す理由も一緒に種を食べることで相手の緊張を解きまた種を囓ることは時間がかかるため社交に十分な時間をかけることができるともしています。

「それなら別の食べ物でもいいだろ」と思ってしまいますが、やはりそこは種でなければならないという中国独特の価値観や文化もあると考えて良さそうです。