ハッブル宇宙望遠鏡

ハッブル望遠鏡を運用している研究チームは1996年に撮影したという太陽系から最も近い惑星系の恒星の写真をホームページ上で公開しました。

ハッブル望遠鏡に務める天文学者らが、太陽系からもっとも近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリの写真を公表した。ホームページで見られる。

写真は1996年に撮影されたもの。ようやく日の目をみた。撮影はWFPC2。シャトル「アトランティス」号の修理作業によって2009年に撤去された望遠鏡だ。

プロキシマ・ケンタウリは地球から4,22天文単位離れている。赤色矮星という暗い天体で、これほどの近さにも関わらず、肉眼では観測できない。質量は太陽の80%。直径は木星の1.5倍。

プロキシマ・ケンタウリ

 The Voice of Russia

夜空には星が幾つも輝いていますが、その中で太陽系に最も近い恒星はなにかご存知でしょうか。この恒星は沖縄を除く日本からは見ることはできない恒星なのですが、プロキシマ・ケンタウリといいます。文字通り、ケンタウルス座にあるのですが、残念ながら赤色矮星で非常に暗く肉眼で確認することはできません。

今回公開されたのはそんな、プロキシマ・ケンタウリの写真になります。

公転周期100万年のプロキシマ

プロキシマは太陽のような惑星系の中心にある恒星ではありません。プロキシマは南半球では有名なケンタウルス座で最も明るいケンタウルス座α星Aを公転している恒星です。

ケンタウルス座アルファ星
太陽とケンタウルス座アルファ星とプロキシマ・ケンタウリのサイズ比較

ケンタウルス座α星は肉眼では1つの星に見えますが、実はケンタウルス座α星A(-0.01等星)をケンタウルス座α星B(1.33等星)が複雑な軌道で公転し、さらに13,000AU(0.2光年)離れた位置にこの2つの恒星を中心にプロキシマ・ケンタウリが公転しています。 このように非常に離れた位置を公転しているため、プロキシマの公転周期はなんと100万年と考えられています。つまり、ケンタウルス座アルファ星は3つの恒星がある3重連星という珍しい惑星系になっています。

これら恒星と地球からの距離は4.39光年(プロキシマは4.22光年)離れており、太陽系から最も近い恒星になっています。ただ、この距離について人類が作り最速で移動しているボイジャー(秒速17km)の速度で探査機を送り込んだところで73,000年以上かかってしまし、望遠鏡以外での観測は不可能となっています。