インディペンデンス級沿海域戦闘艦

米海軍ジョナサン・グリナート作戦部長は2018年以降に最新鋭の沿海域戦闘艦LSCを米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に配備する意向を示しました。

 【ワシントン=今井隆】米海軍制服組トップのジョナサン・グリナート作戦部長は8日、ワシントン市内で講演し、最新鋭の沿海域戦闘艦(LCS)を早ければ2018年に米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に配備する意向を示した。  LCSは大規模な戦争よりも沿岸警備的な活動を念頭に置いた戦闘艦で、機動力に優れている。アジアでは今年4月、シンガポールに配備された。佐世保基地への配備には、沖縄県の尖閣諸島を巡り日中の緊張が続く東シナ海で中国をけん制する狙いがある。  グリナート氏は配備時期に関し「18年か19年頃になる」と語った。佐世保基地を母港としている掃海艦4隻と交代させる見通しだ。 So-net

沿海域戦闘艦

インディペンデンス級沿海域戦闘艦_1

インディペンデンス級沿海域戦闘艦_2

これまで米海軍は高戦闘力・高コストの艦艇を前線に配置していたものの、沿海域では安価な武器で高価格な艦に大きな損害を与えうる『Cheap Kill』が起こりうることを認識していました。 これにより提唱されたのはストリート・ファイター・コンセプトです。これは、沿海域の前線に低価格で大火力の艦艇を配備することでCheap Killのリスクを減らすというものです。

沿海域戦闘艦は小型で低コスト化を図る一方、大型艦と同等のデータ・リンク装置を搭載しており、前線で活動するための航空、水上または水中で活動できる各種無人機、大射程の兵器、そして高速性とステルス性などをすべてを備えた艦艇です。

現在アメリカではノースロップ・グラマン社のフリーダム級とジェネラル・ダイナミクス社のインディペンデンス級が製造、就役しています。日本に配備されると考えられる量産型のインディペンデンス級沿海域戦闘艦は計50隻程度建造されるといわれています。