空対空レーザー

空での戦闘は機銃からミサイルの時代となりましたが、米軍は次世代戦闘機に搭載する空対空レーザーの開発を進めることになりました。

USAF Air Force Research Laboratory(空軍研究所:AFRL)は今月15日、次世代戦闘機に搭載する空対空レーザーの仕様条件書を公表しました。

仕様条件書によると、今後開発が行われる空対空レーザーは高度65000フィートをマッハ0.6~2.5で飛行中の戦闘攻撃機(マルチロール機)が攻撃兵器として使用することを前提としたもので、敵戦闘機の目標補足の光学系を破壊するための低パワーレーザー、敵機から発射された空対空ミサイルを撃墜するための中パワーレーザー、敵戦闘機そのものを撃墜するための高パワーレーザーの3種類のレーザーを開発を行うというものです。

空軍研究所は仕様条件書にそって開発業者を公募を行った上で、来年に地上実験を開始し、22年に同装置を搭載した戦闘攻撃機の試験飛行、2030年までに同機の実戦配備を行うとしています。

米軍についてはこれまでも地上配備型のレーザーや艦載型のレーザー砲を試作しています。最近はアメリカ国防総省の研究機関である米国防高等研究計画局(DARPA)のプロジェクトとして無人航空機に搭載する対空(対ミサイル)迎撃レーザーの開発を進めており、こちらは14年に試作機の試験を行い、2016年に完成を目指しています。

第5.5世代戦闘機
 
こちらは米ロッキード・マーティン社が発表した次世代戦闘機のイメージ。実戦配備は同じく2030年頃としています。

参考:BusinessNewsline