ATLAS

登場と共に衝撃的な印象を与えた米企業、ボストン・ダイナミクスが開発しているヒューマノイドロボット「アトラス(ATLAS)」。近々行われるコンテストに向け最新の映像が入ってきました。

身長188cm、体重150kg。2本の腕と2本の足から構成されるこちらのロボットはアメリカの民間企業、ボストン・ダイナミクスが開発を進める2足歩行ロボットです。ATLASは災害時に人間が立ち入るには困難な環境での使用を目的とし開発されロボットで、2013年12月に開催される米国防高等研究計画局(DARPA)のDARPAロボティックスチャレンジ(DRC)に使用されます。



DRCではそれぞれのロボットが『車を運転し、がれきが散乱した平坦でない表面を歩き、不安定な工業用のはしごを登り、細い通路歩き、電動工具を使用してコンクリートパネルを突き破り、漏れているパイプの近くにあるバルブを探して閉め、冷却ポンプ等の産業機械部品を交換する』という条件をクリアできるロボット技術の開発と位置づけています。











ボストン・ダイナミックスは、マサチューセッツ工科大学からスピンアウトして1992年に設立されたベンチャー企業。元MIT教授で現ボストンダイナミックス社長のマーク・レイバート博士は、1本足で跳躍する「3D One-Leg Hopper」をはじめとする、跳躍したり宙返りしたりする脚型ロボットを開発したことで有名です。

これらの技術はソニーのエンターテインメントロボット「AIBO」や「SDR-4」などに導入されています。ボストン・ダイナミックスが提供するヒューマン・シミュレーション技術は、レイバート博士のロボット工学の技術が基となって開発されているものです。