中国

「中国では倒れた人を助けてはいけない」。過去に裁判にもなり助けた側の自殺者もでているという有名な話しなのですが今回も人の良心に漬け込んだ事件が発生してしまいました。

中国メディア、中国国際放送局によると事件があったのは12月2日午前、中国北京市朝陽区で、突然倒れた中国人女性を助け起こした外国人が、倒れた女性から因縁を付けられ治療費を支払わされるという出来事があったと報じました。女性は中年で東北訛りだったということです。

男性のはなしによると、助けてもらったにもかかわらずこの女性が「あんたがぶつかってきたから動けなくなった。責任を取れ」などと主張。男性はその場を去ろうとしたものの、女性が掴みかかり不可能な状態だったといいます。

その後地元警察が両者を病院に向かわせ、女性を検査したところ目立った傷はなく正常と診察されました。しかし、女性は再び「痛い痛い」 と喚きだし、男性側が治療費として1800元(約3万円)を支払ったことで男性を釈放したといいます。

倒れた人を助けてはいけない中国

「倒れた人を助けない」「助けてはいけいない」という風潮が中国にあるのはご存知でしょうか。大元となったのは有名な彭宇(ポン・ユー)事件です。
これは2006年、中国で転んだ老人を助け病院に送り届けた彭宇さんが、老人に「突き飛ばしたために転んだ」と訴えられ7万9000元(約105万円)の支払いを命じられるというものです。裁判所は「本当に正義の心からの行動なら、老人を助け起こす前にまず犯人を捕まえるはず」などと推測しています。同様の裁判は他にもあり、多額の慰謝料を払えず自殺した人もこれまで確認されています。

2009年8月に江蘇省南京市のメディアはネット上に「転んだお年寄りを見たら、あなたは手を差し伸べて助けますか?」とアンケートを採ったところ、手を差し伸べるべき」と答えた人は63%に達したものの、「同じ場面に遭遇しても手を差し伸べる」「はい」と答えた人はわずか7%でした。

2011年9月には中国衛生部が「転んだ高齢者への関与技術の手引き」を公布し、そこには「急いで助け起こさず冷静に状況を見ること。意識がなければ救急車を呼び、止血などの応急手当てをする。嘔吐していたら窒息しないよう呼吸を確保する」「意識がある場合は、転んだ理由を聞き、病院まで送り届けるか救急車を呼ぶ」などの内容が書かれているといいます。

ちなみに、今年5月には中国で自転車を乗っていた男性が転倒したものの、その後50分に渡り誰一人手を差し伸べず、転倒した男性は死亡しています。

参考:サーチナ
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