
博物館や美術館で展示物を記念撮影した経験はないでしょうか。最近の研究で、展示物を撮影するとその展示物に対する人の記憶が無くなってしまうことがわかったとのことです。
最近、博物館や美術館を訪れると多くの人がスマートフォンやカメラを使って展示されている美術品の写真を撮っている光景に出くわすことができるだろう。一見すると写真を撮ってそのものの姿を残しておくことは記憶を保つ上で良いことになるかと思うかもしれないが、新しい研究成果は美術館では写真は撮らない方が記憶を保つ上で良い効果を持つことを示唆している。この研究では一般の観光客を被験者に美術館で写真を撮るかもしくは見るだけか予め調査し、後日美術館の展示物についていつくか質問を行いました。
Fairfield Universityの 心理学者、Linda Henkelによる研究成果は、美術館を訪れた人が展示品の写真を撮影した場合、そうしなかった場合に比べて、展示品の細部についての記憶内容が悪化するということを示唆している。そして彼女はこの研究成果をAssociation for Psychological Scienceの機関誌「Psychological Science」を通じて発表した。
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その結果、美術品を見た際に同時に写真撮影をした人の記憶は、そうしなかった人の記憶に比べて劣っていることがわかり、同時に写真撮影をした人は大半の質問に答えられず、また何も覚えていない場合もあったとのことです。
研究者によると、この現象は写真撮影減損効果と呼ばれているらしく、研究者自身が経験したことが今回の研究につながったといいます。今回の研究を終え「物を写真に残すことで覚えようとした場合、その時点において自分自身の記憶の存在は必要なくなってしまうのです。」と説明しています。
みなさんは展示物を撮影して「後からゆっくり見ればいい」という感じで撮影し、すぐに次の展示物に移るという見方をしたことがありませんか。しかし、家に帰ってから撮影した写真をじっくり見るのかというとそうではなく、むしろ綺麗に撮れているかどうかを確認するくらいではないでしょうか。
博物館や美術館以外でも、例えば風景やら何かを撮影する場合も「写真撮影減損効果」というのが現れているのではないかと思ってしまうんですが、次回このような撮影をする場合、撮影する枚数は少なめにして目で見る時間を増やしたほうがいい思い出を沢山残せるかもしれません。
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