
グーグルがロボット開発で有名な米企業、ボストン・ダイナミクスを買収したことが明らかになりました。
Google が米国のロボット企業 Boston Dynamics を買収したことが分かりました。ボストン・ダイナミクスといえば、無骨な外観にそぐわぬ生物的な動きで「キモかわいい / キモ怖い」と話題になった四脚ロボ BigDog シリーズや、兵士用装備の試験用として生まれたヒト型ロボット PETMAN / 汎用版 ATLAS、時速45kmで疾走する歩行型最速ロボ Cheetah / 改良型 WildCat などなど、生物模倣ロボットで知られる企業です。米民間企業ボストン・ダイナミクスが開発したロボットについてはこれまで何度も紹介してきたのですが、ここにきてGoogleに買収されるというまた大きなニュースが入ってきました。
Engadget Japanese
▲ボストン・ダイナミクスが開発した『PETMAN』。PETMANは防護服内部の人間をシミュレートすることを目的として作られたロボット
ボストン・ダイナミクスといえば、これまでDARPAという米国防総省の国防高等研究計画局や米軍や資金提供を受け、いつくかの軍事用ロボット開発を行ってきた企業です。この点について「問題あるんじゃないのか?」と思ったのですが、Googleのコメントとしては「ボストン・ダイナミクスがすでに結んでいた(軍や国との)契約は尊重するものの、軍需企業になる意図はない」とのことです。
どうしてGoogleがロボット企業を買収したのかについては不明ながら、2013年12月にGoogleで携帯電話用のOSで知られるAndroidを開発したアンディ・ルービンという人物がOSの開発から離れ、Googleの創業者ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏と共に、Google社内でロボットの商品化を目指すグループの責任者に就任したと報じられています。
▲国防高等研究計画局とアメリカ海兵隊の資金提供を受け開発した『LS3』
Googleは2013年の半年間にロボットや関連技術の企業7社を買収しており、この中には東京大学からスピンアウトした日本のベンチャー企業も含まれています。そして今回、ロボット開発としては最先端を行っていたと思われるボストン・ダイナミクスの買収が明らかになりました。
Googleは一体どのようなロボットを必要としているのか。ちなみに、グーグルは過去、国防高等研究計画局の長官を引き抜き幹部に迎えているとのことです。