鯉の放流

中国で減少しつつある河川の魚。中国では豊かな川に復活させようとコイを放流したところ、下流に待ち伏せた人間に狩られるという理解し難い出来事がありました。

今月18日、中国山東省済南市を流れる黄河でコイを放流するというイベントが行われました。実は個々最近、河川の汚染や乱獲によりコイが激減していたといいます。そこで、済南市の市民らが20人がお金を出し合い自腹でコイ800匹(約1トン)を放流することになりました。

しかし、そこに現れたのは放流を行う人達だけではありませんでした。なんと放流域から100m下流には招かざる客がいました。彼らは放流したコイを捕まえようと車で駆けつけ、手に竿やアミを持って待ち伏せていたといいます。その数50人。その中には投網を用意するという本格派までいたといいます。

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中国農業部が今年行った調査結果によると長江の上流域に生息する魚が143種から17種に激減していることが明らかになっています。長江でも人工孵化した魚の放流が行われているものの、魚の個体数は年々少なくなっているとしています。

参考:ロケットニュース24