
『宇宙空間で始まる高速通信』 今年はレーザー通信という技術が確立された年になりました。これはNASAが行った地球と月探査機による通信実験なのですが「天候に左右されにくいことが分かった」など続報が報じられています。
電波は距離が離れるにつれ弱くなるというのは携帯電話も宇宙空間の人工衛星でも変わりません。宇宙空間で高解像度で高画質の映像、写真を撮影できるようになった現在、これらデータを送るには大きな消費電力を発生させ、また無駄に大きいアンテナが必要となっていました。
そこで登場したのがレーザーを使用したデータ通信です。 米航空宇宙局(NASA)は月探査機「LADEE」(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer)を使用し、地上から約40万kmという距離をレーザーでデータ通信を行いました。この実験は既に行われており結果は、ダウンロード622Mbps・アップロード20Mbpsという宇宙での通信速度の新記録を樹立したと発表されていました。
具体的にどのような成果があったのかというのが今回の記事になるのですが、 レーザーを使うということで心配された地球の天候で通信ができなくなるという点について、曇りの状態や明るい日中であっても通信は可能だったといいます。また、風や嵐程度では通信に大きな影響はなく、探査機が地球からみて地平線の下、-4度という位置であっても、問題なく通信することができたといいます。
▼LADEEに搭載された受送信機器

今回の実験では探査機にある全てのデータ、約1GBを地上に向け送信しました。従来の電波を用いた通信であれば数日は要する量なのですが、レーザー通信では僅か5分未満で地上に送信することができました。また通信速度があまりにも順調で、内部のデータリンク速度が設計の上限に達し逆にボルトネックになっていたとのことです。
ちなみに今年、「ロケットの打ち上げで、カエルも一緒に打ち上げられてしまった」とニュースを耳にしたことがあると思いますが、実はこのカエル打ち上げロケットにレーザー通信実験を行ったLADEEが積載されていました。
そこで登場したのがレーザーを使用したデータ通信です。 米航空宇宙局(NASA)は月探査機「LADEE」(Lunar Atmosphere and Dust Environment Explorer)を使用し、地上から約40万kmという距離をレーザーでデータ通信を行いました。この実験は既に行われており結果は、ダウンロード622Mbps・アップロード20Mbpsという宇宙での通信速度の新記録を樹立したと発表されていました。
具体的にどのような成果があったのかというのが今回の記事になるのですが、 レーザーを使うということで心配された地球の天候で通信ができなくなるという点について、曇りの状態や明るい日中であっても通信は可能だったといいます。また、風や嵐程度では通信に大きな影響はなく、探査機が地球からみて地平線の下、-4度という位置であっても、問題なく通信することができたといいます。
▼LADEEに搭載された受送信機器

今回の実験では探査機にある全てのデータ、約1GBを地上に向け送信しました。従来の電波を用いた通信であれば数日は要する量なのですが、レーザー通信では僅か5分未満で地上に送信することができました。また通信速度があまりにも順調で、内部のデータリンク速度が設計の上限に達し逆にボルトネックになっていたとのことです。
ちなみに今年、「ロケットの打ち上げで、カエルも一緒に打ち上げられてしまった」とニュースを耳にしたことがあると思いますが、実はこのカエル打ち上げロケットにレーザー通信実験を行ったLADEEが積載されていました。