写真ネガ

南極遺産基金が支援するチームは南極の雪の下に埋まっていた道具を発見しました。実はその中にイギリスの帝国南極横断探検隊の現像されていない100年前のネガが含まれていました。

今回発見されたのは1914年8月9日にプリマスを出発したアーネスト・シャクルトンの帝国南極横断探検隊のものです。見つかった場所は探検隊が補給基地としていた場所でその片隅に当時撮影した写真のネガが含まれていました。

約一世紀もの間雪の下に埋もれていたにも関わらずネガの状態は良く、十分に復元可能なものだったとのことです。

写真ネガ_1

写真ネガ_2

復元された全写真は南極遺産基金のウェブサイトで閲覧できます。
Antarctic Expedition Base Photos

アーネスト・シャクルトン率いる帝国南極横断探検隊はイギリスが20世紀中に派遣した南極探検隊のうち、4番目の探検隊で南極大陸の初横断を目指したものです。しかし、南極で探検隊の船が難破。シャクルトンら6名は7mの救命ボートに乗り込み1300km離れた南米のサウスジョージア島の基地に助けを求め、結果隊員全員が生還を果たしました。

この探検は隊長であるアーネスト・シャクルトンとその隊員達が英雄的な努力によって南極から生還したことで有名で、数々の書籍が出版され、映画・ドキュメンタリー映像作品も製作されています。