Crystal Cove

ゲーム業界に一大変革をもたらすことが期待されているOculus VRは高視野角3Dヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift(オキュラスリフト)」を改良した、製品版の最終プロトタイプ『Crystal Cove』を公開しました。

Oculus VRが製品化を目指しているヘッドマウントディスプレイが注目を集めています。Oculus VRによると、製品版プロトタイプはこれまで試作機として登場していたOculus Riftを性能を上回ると発表しています。

具体的な性能としては1080pに対応させることで細密な映像表示が可能になった他、残光性の少ない特製の有機ELディスプレイ(OLED)を採用し、これまで問題視されていた映像がブレて気分が悪くなる問題を解決。合わせて極めて鮮明なカラー映像の表現、反応速度も1ms以下とし描写速度の10~20%向上ができたとしています。

また、視野角を110度(例としてSONY製ヘッドマウントディスプレイは45度)まで拡大させた他、ヘッドセットに内臓したモーションセンサーとは別に、カメラを使った新しいヘッドモーショントラッキングセンサーを採用。これまでは産業用や軍事用でしか入手ができなかった高価な業務用VRヘッドセットと同等の性能を実装したと主張しています。

▼試作機Oculus Riftを装着した反応。


Oculus VRのヘッドマウントディスプレイは投資家からも注目されており、これまで投資された額は既に1億ドルを超えていると発表されています。

Crystal Coveは2014年中に発売が予定されており、価格等は明らかになっていないものの低価格の液晶テレビ程度の値段になると予想されています。(試作品Oculus Riftは300ドルで販売されています)

▼ゲームが対応していればこのようなプレイが可能になる


参考:BusinessNewsline