フライドポテト

みんな大好き、フライドポテトのお話です。ギリシャの研究者は様々な重力下でフライドポテトを作るという実験を行いました。結果3Gが最も効率良く美味しく揚げられることが分かったとしています。

重力はポテトにどのような影響を与えるのか。そんな身近で分かりやすい実験が行われました。

ギリシャ・テッサロニキ・アリストテレス大学の研究者John S. Lioumbas氏とThodoris D. Karapantsios氏は、ESA(欧州宇宙機関)の協力の元、無重力ではフライドポテトが美味しく揚がらないことを証明する実験を行いました。

研究者によると微小重力でポテトを揚げたところ、温度による比重の違いによる油の対流及び、ポテト内から蒸発した水分の気泡が表面から剥離するといった現象が発生せず、フライドポテトは油っぽくなりサクサクと揚がらないことが確認できたといいます。

実験装置
▲遠心重力装置

また研究者は逆に遠心重力装置を用いて1G以上での環境下でポテトを揚げる実験も行いました。ここでは1.8G、3.0G、6.0G、9.0Gとそれぞれポテトを揚げたところ、3G状態ではフライドポテト表面の気泡はもっも多く、かつ小さく短時間で美味しく揚げ上がることが分かったといいます。

現在、宇宙空間で揚げ物をするということは行われていませんが、遠い将来誰でも宇宙行くことができ滞在できるようになったとき、どのようなポテトを食べながら地球を見ることになるのでしょうか。

この実験についてネットではこのようなコメントが寄せられていました。
・ドラム式遠心力フライヤーの開発競争が始まる。
・(微重力環境下でも)技術的に何とかなりそうな気がする
・逆に無重力じゃないと旨くない物ってあるの?
・飯炊きにも重力は必要なのだろうか
・油を流せば無重力でも美味しく揚げれるのではないか?

参考:ASCII.jp