小惑星から資源(主にレアメタル)を持ち帰るという計画がアメリカを中心に始まろうとしています。これは研究目的ではなくお金を儲けるための採掘になるのですが、有名大学の研究者の試算によると意外と難しいと予想がされています。
NASAが今後行うミッションとして最も力を入れているのは小さい小惑星を月の軌道に持ってきて、宇宙飛行士が直接採掘し地球に持って帰るというものです。これについてハーバード・スミソニアン天体物理学センターのマーティン・エルビス博士らが行った試算によると投資に見あうだけの成果は得られないだろうと予想しています。
▼NASAが今後行う小惑星捕獲及び有人探査
エルビス博士は地球から比較的近く希少金属を含むM型小惑星を対象に採掘が行われるとし、これら金属が含まれる小惑星は全体の1%程度しかないと主張しています。クイーンズ大学ベルファストのアラン・フィッツシモンズ教授はこの内容に「試算結果はよくできているように思える」と評価した上で、「さらに多くの不確実性について触れる必要がある」としています。
そもそも小惑星自体どのような組成になっているのか分かっておらず、その上で多額の投資が必要となり、費用をどのように調達するのか根本的な問題も解決できていないとしています。
プラネタリー・リソーシズのCEOはこの試算について「かなり控えめに見積もられた数値である」と反論しており、実際はM型だけではなく、炭素系の物質を主成分としてより多くのプラチナ金属を含んでいるC型小惑星も視野に入れており、「楽観的に見れば1000個単位の小惑星が対象になる」と主張しています。
ちなみに、ディープ・スペース・インダストリーズは金やプラチナを地球に持ち帰るという予定はしておらず、小惑星の資源から通信衛星や太陽光発電ステーションを宇宙で製造することを最終目標としています。
また、宇宙空間では酸素と水素、燃料が「金」と同じような価値があることから、ディープ・スペース・インダストリーズのCEOは「我々は宇宙でオアシスのような存在になるだろう。それは空気や燃料を提供できる場所で、いうなればガソリンスタンドのようなものだ」と述べています。
参考:Gigazine
▼NASAが今後行う小惑星捕獲及び有人探査
エルビス博士は地球から比較的近く希少金属を含むM型小惑星を対象に採掘が行われるとし、これら金属が含まれる小惑星は全体の1%程度しかないと主張しています。クイーンズ大学ベルファストのアラン・フィッツシモンズ教授はこの内容に「試算結果はよくできているように思える」と評価した上で、「さらに多くの不確実性について触れる必要がある」としています。
そもそも小惑星自体どのような組成になっているのか分かっておらず、その上で多額の投資が必要となり、費用をどのように調達するのか根本的な問題も解決できていないとしています。
プラネタリー・リソーシズのCEOはこの試算について「かなり控えめに見積もられた数値である」と反論しており、実際はM型だけではなく、炭素系の物質を主成分としてより多くのプラチナ金属を含んでいるC型小惑星も視野に入れており、「楽観的に見れば1000個単位の小惑星が対象になる」と主張しています。
ちなみに、ディープ・スペース・インダストリーズは金やプラチナを地球に持ち帰るという予定はしておらず、小惑星の資源から通信衛星や太陽光発電ステーションを宇宙で製造することを最終目標としています。
また、宇宙空間では酸素と水素、燃料が「金」と同じような価値があることから、ディープ・スペース・インダストリーズのCEOは「我々は宇宙でオアシスのような存在になるだろう。それは空気や燃料を提供できる場所で、いうなればガソリンスタンドのようなものだ」と述べています。
参考:Gigazine