上海市

370万人の高齢者を抱える中国、上海市。先日この都市で、救急車の到着が通報から90分かかったことが原因で男性が死亡するという出来事が発生しました。

2014年1月12日、米誌フォーブスによると、救急車の到着が通報から90分もかかったせいで、脳出血で倒れた59歳の男性が手遅れで亡くなるという事件が上海で発生した。14日付で参考消息(電子版)が伝えた。

2012年末、上海市の60歳以上の人口は370万人を超え、高齢者人口は世界最多クラスとなった。中国は過去30年間で急速な経済発展を遂げてきたが、高齢者の増加に伴い、公共医療サービスの充実とインフラ整備を求める声が日増しに強くなっている。さらに上海市では、この2カ月間に史上最悪の大気汚染が繰り返し発生している。

Record China

日本では救急車には乗れるものの、たらい回しにされた挙句死亡するということが問題視されていますよね。一方中国では世界のどの地域でも見られない超高齢化が進んでおり、それに伴い救急車の出動要請が増加していることが今回の原因になっているとのことです

また、上海市医療救急センターによると救急車以外も救急治療室のベッド数が不足と、さらに救急救命医自体も不足しているといいます。


ちなみに過去上海市では闇救急車という違法な個人経営の救急車が出現し社会問題になっていると報じられています。

市内の病院では「闇救急車」の運転手たちが「低料金、充実した医療設備、医師随行、長距離送迎」と書いた名刺やチラシを配り、公然と「客引き」する姿があちこちで見られる。もちろん「闇救急車」は違法で、実際に患者を送迎する車はワゴン車やマイクロバスに多少の手を加えたもの。医療設備や医師の随行などはない。しかも法外な料金を請求される。

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これは2008年2月に報じられた内容で実に6年も前の話しなのですが、こういった闇救急車が横行理由については救急車が足りないという現状があるとし、多くの医療関係者は救急車を増やさない限り闇救急車はなくならないと指摘しています。

通報から1時間半で到着する正規の救急車。通報してすぐ来る違法の救急車。法外な料金を請求され社会問題になるも未だに救急車の不足が解消されていない上海市では、命を守るには法外な金を払う必要がありそうです。
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