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習近平氏が就任後、公務員に対し出したいわゆる「贅沢禁止令」。しかし、この方針に抵触しないようギリギリの接待が今も行われ続けているといいます。

習近平総書記が就任後、華美を廃し節約を奨励するよう訓示し、各省庁や地方の役所、人民解放軍に至るまで節約策を発表し実行しています。これにより都市部での高級品の売上が減り、宴会が減ったことで高級食材の価格が急落するという出来事がありました。しかし、中国では設けられた規則に抵触しないギリギリのラインで今も豪華な接待が続いていると報じられています。

これは中国広播網が「国有企業職員が暴露する官僚接待の基準:日本産さくらんぼをミネラルウオーターで洗う」という記事で報じられたもので、国有企業地方支社職員の投稿だといいます。記事によると、幹部が地方に視察に訪れることになったものの、その要求は実に細かなものだったといいます。

例えば宿泊施設。規則では五つ星ホテルは使用してはいけないとなっているものの、要求では「五つ星ホテル並の設備を持つことが望ましい」とされていたといいます。

また要求には、
『ブランドの浴室用品を用意すること』
『ニュージーランド産のキウイと日本産のさくらんぼを用意すること』
『このさくらんぼはミネラルウオーターで洗っておくこと』
『宴会参加者は自分用のはし以外に取り分け用のはしを準備しておくこと』
『車での移動時には車内にお湯を用意しておくこと』
…などなど細かな要求がリスト化されていたといいます。

習近平氏の訓示した贅沢禁止令はそもそも、当時国内に広まったていた政府関係者の腐敗に対する市民の不満を解消するためです。過去、中国では公務員が連日宴会をしていることがバレ、市民1000人が宴会場を取り囲み書記長が卓上で土下座するとう出来事も発生しています。

参考:Record China