暖かくなるとどこからやってくるミツバチ。自然界で最も甘いという蜜を作ることでも有名なミツバチなのですが、その飛行力についても想定を超える力を秘めていたことが明らかになりました。
今回研究を行ったのはアメリカ、ワイオミング州にあるワイオミング大学研究者です。調査の対象となったのは日本にもいるミツバチの亜種マルハナバチです。実はこのミツバチ、3000mを超える高い山に生息している一方、何故このような空気が薄い高所で飛行できるのか謎だったといいます。
そこで、2匹のミツバチを研究室に持ち帰り、アクリル樹脂で作ったケースの中で実験をしてみることにしました。研究者は徐々に空気を抜いていき、標高が高い状態を再現。ハチが飛べなくなるまで空気を抜くという、ハチにとってはいい迷惑な実験が行われました。しかし、気圧を下げても飛び続け、先にケースが破損してしまったといいます。この時の気圧は標高5600m相当。
再度強化したケースで同様の実験を行ったところ、飛べなくなったのは標高9000m相当の気圧でした。
この実験でわかったことは、マルハナバチは大きな曲線を描いて翅を動かすことで揚力を得ていることが分かったといいます。具体的には「彼らは翅を前方には鼻先のあたりまで、後方には腹部の先端近くまで動かしていた」と話しています。
なぜ、ミツバチはこのような飛行能力を秘めているのか。研究者によると、「必要以上の飛翔能力は、標高の問題とは別の見事な飛翔行動に役に立っているのかもしれない」と述べています。つまり、花粉などをまとい体重が倍になった体でも捕食者から逃げることができるよう能力を発達させたのではないかと予想しています。
トマトやナスの栽培の受粉でもマルハナバチが利用されており、ホルモン処理よりも省力化が進み種子が多くできるから、トマトでは空洞が出にくく果肉の食味は甘くなり、ゼリー部は酸っぱくなるとのことです。
参考:NATIONAL GEOGRAPHIC,Wikipedia
そこで、2匹のミツバチを研究室に持ち帰り、アクリル樹脂で作ったケースの中で実験をしてみることにしました。研究者は徐々に空気を抜いていき、標高が高い状態を再現。ハチが飛べなくなるまで空気を抜くという、ハチにとってはいい迷惑な実験が行われました。しかし、気圧を下げても飛び続け、先にケースが破損してしまったといいます。この時の気圧は標高5600m相当。
再度強化したケースで同様の実験を行ったところ、飛べなくなったのは標高9000m相当の気圧でした。
この実験でわかったことは、マルハナバチは大きな曲線を描いて翅を動かすことで揚力を得ていることが分かったといいます。具体的には「彼らは翅を前方には鼻先のあたりまで、後方には腹部の先端近くまで動かしていた」と話しています。
なぜ、ミツバチはこのような飛行能力を秘めているのか。研究者によると、「必要以上の飛翔能力は、標高の問題とは別の見事な飛翔行動に役に立っているのかもしれない」と述べています。つまり、花粉などをまとい体重が倍になった体でも捕食者から逃げることができるよう能力を発達させたのではないかと予想しています。
マルハナバチ
マルハナバチ(丸花蜂)とはミツバチ科ミツバチ亜科(独立のマルハナバチ亜科とすることもある)の昆虫で、世界で約250種が確認されています。日本には15種のマルハナバチが生息。北海道と本州で種の構成が異なり、本州では中部山岳地帯で多くの種がみられます。トマトやナスの栽培の受粉でもマルハナバチが利用されており、ホルモン処理よりも省力化が進み種子が多くできるから、トマトでは空洞が出にくく果肉の食味は甘くなり、ゼリー部は酸っぱくなるとのことです。
参考:NATIONAL GEOGRAPHIC,Wikipedia