中国石油化工集団

不要になった油を回収し精製、旅客機といった航空機用のバイオ燃料にした物について中国当局は航行許可を与えました。

このバイオ燃料はボーイング社と中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)の共同出資によって建設された省エネ技術センターの研究開発が元になっていると思われるのですが、今回中国ではバイオ燃料についてゴーサインをだしたのは中国石油化工集団公司です。

このバイオ燃料は動物油脂、飲食店の廃油、動物性脂肪といった私達にも身近な油が原材料となっており、精製することでバイオ燃料として生まれ変わりました。中国民用航空局は中国石油化工集団公司の「中国産1号航空機用バイオ燃料」について正式に航行許可を与えたと報じられています。

中国民用航空局としては航空機用燃料の管理規定と手続きの改善を続け、バイオ燃料の検査をはじめ今後、市場の対外開放を奨励していくとしています。中国石油化工集団公司は生産コストをはじめ、バイオ燃料の実用化推進にさらなる研究、開発を進めていくとしています。

高い中国の航空燃料

2012年5月に報じられた内容によると、中国は航空燃料価格が世界で最も高い地域の一つであるとしています。その理由として、中国石油天然気集団公司と今回の中国石化集団公司が中国内の航空燃料市場を独占しており、大手航空会社が燃料を大量に購入したとしても割引は一切ないと言われています。

その価格についてはアジアの多くの空港では差額が1トンあたり65ドルを超えないものの、中国は同100ドルを超えると指摘。これは東京やソウル、マニラなどなど、アシアすべての主要空港の中で一番高い額になっていると言われています。

参考:Record China