レンタルビデオ

今年の春、地元を離れ他の街で暮らすという方も多いと思います。ですが、ちょっと待って下さい。誰かから借りてそのままになっているものは無いでしょうか。今回は9年前に借りたモノで逮捕された女性のお話です。

サウスカロライナ州ピッケンズに住む27歳の女性、ケーラ・フィンリーさんは先日、嫌がらとストーカーの被害を訴え地元の警察署に訪れました。しかし、その場で逮捕されてしまったのはフィンリーさん本人でした。一体、なにがったのか。

地元警察によると、フィンリーさんの身元を照会したところ、なんと過去に逮捕令状が出されていることがわかったと言います。実は2005年のコメディ映画『ウエディング宣言』というビデオテープをレンタルビデオ店で借り、そのまま返し忘れ現在まで借りっぱなしになっていたという。レンタルビデオ店によると複数回、督促状を送ったというものの、何故フィンリーさんは放置してしまったのか。

▼ウエディング宣言
ウエディング宣言

フィンリーさんによると、レンタルを行ったほぼ同じ時、引っ越しを行っておりその関係で返却をし忘れ、あろうことか今まで忘れていたといいます。もちろん、引越し先にその督促状は届かなかったとみられています。

フィンリーさんは自信のフェイスブックでは「わたしは、ビデオテープを自分のものにしようという意図を持って借りたわけではありません。当時、夫の仕事の関係で引っ越さなくてはならなかったので、返却をわすれてしまいました。きっと、ほかの人にも同じような経験があると思う。わたしは犯罪者ではないのに、保安官のせいで、自分が犯罪を犯したかのような気持ちにさせられています」とよく分からない主張をしています。

フィンリーさんは24時間ほど檻の中で過ごし、2000ドルの保釈金を払い現在は釈放されているとのことです。


ちなみに、過去レンタルしそのままになっていたという例は2009年にアリゾナ州フェニックスの高校図書館で51年前に貸し出された本が1000ドル(10万円)と共に返却された例があります。
また、2010年には米初代大統領ジョージ・ワシントンが1789年10月5日に借りた「国民国家の法律」という書物が未返却だったことが判明。ワシントンの邸宅を管理する会社が当時と同じ本を約120万円で購入し返却しました。仮に、延滞料金を請求されていた場合、約3000万円を払う義務があったのですが、本が返却されたということで免除されています。

参考:WIRED.jp