タバコ爆発

いろいろな物が爆発する中国。大半は設計や製造の甘さが原因なのですが、今回はどうやら事件の匂いがしているといいます。

中国メディア正北方網は今月23日、中国吉林省でタバコに火を付けたところ爆発し男性が死亡したと伝えています。記事によると目撃者の話として、男性は農機具販売店を営んでおり店に訪れた客と対応している際、死亡した男性がタバコを2本取出し、1本は客に勧めていたといいます。しかし客は断り、男性がタバコに火をつけたところ爆発したといいます。

この爆発で他の店員が警察に通報しすぐに駆けつけたものの、男性は既に死亡。客にケガはなかったといいます。

タバコはなぜ爆発したのか。実はこのタバコ、ワケアリのものだったとその後の調査により明らかになっています。死亡した男性の妻の話によると、爆発したタバコは最近何者かが店の扉にくくり付けてあったものだといいます。男性は「客の贈り物だ」と思い吸おうとしたものの、妻が不審に思い捨てたといいます。しかし男性は再びそれを拾ったと考えられており、結果今回の爆発が発生したとみられています。

周囲の話として、男性がトラブルに巻き込まれているという話しはなく、その様子もなかったとのことです。


仮にタバコの中身が火薬になっていたとして、その爆発で人が死亡するという規模になるのかが疑問です。また、近くにいたと思われる客は無事なことから、何か男性に向けて指向性のある爆発、もしくは吸口側に殺傷能力を高める何かの仕組みがあった可能性があります。ただ、そのような構造の爆発を発生させようとすると重量やサイズの点で難しい気がします。

過去に発生したタバコと爆発

中国では過去にタバコが原因で爆発したという例が存在しています。これは2012年12月四川省成都市で、タバコに火をつけようとしたところ突然部屋全体が爆発したというものです。爆発の原因はガス漏れ。男性は爆発直後気を失い、目を覚ました時には隣の部屋に倒れていたといいます。ちなみに男性は昼寝起きの目覚ましにタバコを吸おうとしていたそうです。

また単純にタバコが爆発した例も存在し、2012年6月に浙江省の男性が中国で最高級というタバコ「中華」を吸おうと火をつけた所爆発。しかし、男性は死亡しておらず、火傷はしたもののタバコを持っていた指も無事です。

参考:Record China