
公式記録に残る最後の特攻機とも知られる大日本帝国海軍の艦上攻撃機「流星」の風防(キャノピー)が熊本県八代市の民家から発見されました。
市民団体「熊本の戦争遺跡研究会」(事務局・熊本県玉名市)などは23日、太平洋戦争末期に生産された旧海軍艦上攻撃機「流星」の風防が同県八代市の民家で見つかったと発表した。国内に現存する唯一の「流星」の機体の一部という。国内では今後発見されないであろう、貴重なパーツが見つかりました。流星は今から70年以上前に初飛行を行った旧日本軍の空母艦載機です。流星は生産数114機と非常に少なく、戦後アメリカ軍により4機が接収され1機がスミソニアン航空博物館にて分解状態で保管されています。
見つかった風防は、六つあるパーツのうち五つで、全長約4メートル、高さ約5〜80センチ、幅約15〜83センチ。強度のあるガラスやアクリル材などで作られ、内側に機銃固定用の金具などが残る。
流星の風防は当時、三陽航機八代工場(同市)で生産された記録があり、見つかった風防も同工場で生産された未使用品。工場関係者の男性(故人)が保管していたものを2008年に八代市の男性が譲り受け、自宅車庫で保存していた。
風防は8月、玉名市の市立歴史博物館で公開される予定。 【井川加菜美、遠山和宏】
(一部省略)参考: 毎日新聞
流星は当時、爆撃機としての急降下爆撃及び水平爆撃、雷撃機としての魚雷攻撃の性能を合わせ持つという航空機でした。しかし、流星が量産され始めた頃には既に作戦行動可能な空母が存在していませんでした。

翼を折りたたんだ流星(米博物館)
流星は全幅14.4m、全長11.49m、全高4.07m。重量は約3.6トン。2000馬力のエンジン1機により最高速度は542.6km/h。航続性能は兵装により異なるものの1800km~3000kmあったとされています。装備は20mm機銃、後方の13mm機銃を標準とし、500~800kg爆弾1発もしくは250kg爆弾2発、翼下30-60kg爆弾4発。雷装では850~1,060kg魚雷1本となっていました。
参考:Wikipedia
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