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視力の低下やめまいというのは一般的に身近な症状ですが、今回病院に訪れた男性を診察したところ、あるもの脳に寄生していたことが明らかになりました。

中国紙『貴陽晩報』は、めまいと視力低下を訴えた青年男性の脳から寄生虫が見つかったと報じました。一体彼の身に何が起こったのでしょうか。

広西チワン族自治区出身という青年は最近、貴州省貴陽市の病院に訪れました。男性はめまいと脱力感、視力低下を訴えてており、診察した王医師はとりあえずCTで脳をスキャンしたところ19匹の寄生虫が見つかってしまいました。

見つかった寄生虫は有鉤条虫(ゆうこうのうちゅう)というもので、寄生されると神経嚢虫症を引き起こします。青年男性の話として実は、豚の生き血が大好物だといい、有鉤条虫はタの肉や血を、完全に火を通さずに摂取した場合めぐりにめぐって脳に到達することが知られているため、これが原因であると突き止めました。

なぜ男性は生き血をすすっていたのか。貴州省のある地方ではブタの生き血を「甜湯血」と呼び、好んで食す文化があるといいます。王医師によると寄生虫が早期発見できた場合は投薬で治療できるものの、遅れた場合は脳組織や脳の中枢が侵され頭痛や脱力感、運動機能障害を発生させ、重症状態ではてんかんや失明を引き起こし死に至る危険性があるとしています。

その上で、「生のブタ肉は絶対に食べないことと生き血も飲まないこと。ブタ肉は完全に火を通すこと」と市民に呼びかけている。といいます。

参考:Record China