
アメリカで研究開発が進んでいるのはレーザーを使用した防衛手段です。もちろんスターウォーズに出てくるようなレーザーではないのですが、米海軍としては実弾を使用しないレーザー兵器も導入を進めていくもようです。
米海軍の輸送揚陸艦「USS Ponce」は、2014年夏に出港する際、海軍が開発した「レーザー兵器システム」(LaWS)を搭載する計画だ。揚陸艦に搭載されるレーザー兵器システム、LaWSは射程は1.6kmと短いものの1発あたりのコストが1ドルと低コスト。これは実弾やミサイルを使用しないためなのですが、米軍によると射程内にあるミサイルや無人機などにレーザーを照射することで、例えばカメラのセンサーを破壊したり機体を焼き壊すことができるとしています。
LaWSの目的は、敵艦を蒸発させることではない。約1マイル(1.6km)の距離にあるドローン(無人航空機)や小型船団、軽飛行機、ミサイルなどに対する、低コストの防衛手段を目指している。
WIRED.jp
この兵器を搭載し今年の夏に出港するのはドック型揚陸艦です。なぜ駆逐艦にレーザー兵器を搭載しなかったのかという点については小型化の限界だったり、既存の防衛システムからの置き換えによる防御力の低下が考えられます。
何れにしても1971年製で、むしろ「退役目前じゃないか」というドック型揚陸艦に最新の兵器が搭載された点について、具体的にどのような成果が得られるのか謎な部分が多いという感じです。
ただ、米軍については今後2030年までに空対空レーザーを戦闘機に搭載する計画があったりと、実弾やミサイルを使用しないレーザー兵器にかなり力を入れて研究を進めています。
▼レーザー兵器システムが搭載されるUSS Ponce
